012  感染症Ⅵ

G.真菌感染症

 ・真菌は、真核細胞からなる生物で、一般にカビと呼ばれる一群。

 ・感染力の弱いものが多く、日和見感染が多い。

 ・HE染色で染まらない真菌が多い為、真菌症を疑う場合は積極的に

  特殊染色(PAS染色、グロコット染色など)を行うべき。


 2.カンジダ症

  ・菌交代現象により、口腔などの常在菌でもあるが起因菌になり

   やすい。

  ・組織学的には、好中球浸潤を伴って、類円形の出芽胞子(芽胞

   )、偽菌糸(仮性菌糸)がみられる。


 5.クリプトコックス症

  ・ハトの糞便中で増殖する。

  ・日和見感染が多く、侵襲臓器は主に肺。

  ・肉芽腫性病変では、多核巨細胞内に貪食されてみられる。

  ・髄膜脳炎の場合には、採取した髄液を遠心して墨汁を垂らすと

   暗い背景に菌体が浮かび上がってみえる(墨汁法)。


 6.アスペルギルス症

  ・侵襲臓器としては肺が最も多く、結核性空洞や拡張気管支内に

   真菌塊がみられる(真菌球、菌球、fungus ball)。


 8.ニューモシスチス肺炎

  ・現在は(イロベチ)として、真菌に分類されている。

  ・肺胞上皮細胞の存在下でのみ増殖する為、感染臓器は肺に限ら

   れる。

  ・殆どは日和見感染。

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