第15話  野球部に

 クラスの人とも交流が深まりつつある所に入学式を迎え、新入生が初々しくも同じ校門をくぐる日が来た。式典的には俺の会長として話すがまぁ適当に当たり障りないことを………どうせ爺さんが熱弁するからね。入学式も過ぎて、新入生はオリエンテーションなどもこなし、部活等にも興味を示すところだろう。そして、俺たち生徒会もそれに加わる。まず、手始めに野球部である。野球部には、俺の小学校時代を知る者がおり、大いに助かるとのことだった。生徒会には部室と呼べるものはないが、ただ広く専用ロッカーもあるのでそれを使うことにした。そして、俺は零から朝に渡された練習着を見ると凄かった。ズボンのメーカーマークの下、アンダーシャツの胸元、ソックスの側面に「REI&RYO」と刺繍が施されていた。また、や守備用手袋に打撃用手袋と全てにあった。確か、グラブは部活の時に渡すって言われたな。


朝方を思い出す。


 「ちゃんと、着てくださいね………」


 恥ずかしそうな雰囲気だしてたのはこれが原因かよ。そして、その本人は一足先に野球部の元へ、厳密にはマネジャー仲間の元に行った。確か、みんなと知り合いになったとか言ってたな。




 そして、俺はわが校が保有するグラウンドへ向かう。外野は人工芝、内野は人工芝と水はけのよい土で作られた、まるでプロかよと錯覚を覚えるところである。また、一応内野は全て土という甲子園まがいのグラウンドもあるが、今は前者を使用するようだ。


 「おーす、今日から頼むぜ。まさか、ここでまた練習できるとはな」


 「あぁ、まったくだよ。小学校の時の強化合宿以来だな。」


 俺に絡んできたのは現主将の岸 誠(きし まこと)である。小学校の時に強化選手に選ばれ、それから大会や選抜でよく話したり、試合などをしていた。まさか、この学校だとは……金持ちかよ。


 「まぁ、小学校以来だから多少は大目に見てくれよ、肩も足もみんな劣化してるから。」


 「今日は打撃と守備の基礎練だから、まぁまぁきつくなったら言ってくれ」


 「悪いね」


 


 そして、グラウンドに入る。誠があらかた説明などを他の部員にしていた様で歓迎ムードだった。あんまり、選抜とか全国とか強調しないで、仮入部とかしてる1年生もいるんだからさ。そんな憧れの視線をくれないで………。


 零や他のマネージャーはダグアウトでおしゃべり会である。あまり、やることのない日はいつもそうしているらしい。マネージャーは三人いるが全員美人で面倒見いや世話焼きの人らしく、部員の癒しらしい。そのため、この状況に誰も文句は言わない。



 そうやるうちに最初のランニングに柔軟などが終わり、キャッチボールである。俺はグラブを取りに零のもとへ行く。


 「あ~旦那さんが来たよ~」

 「私もこんな彼氏さん、欲しい~」

 「誠いるじゃん」


 そして、零が登場した。顔を真っ赤に染めている。恰好はハーフパンツに紺のオリジナルユニフォームに野球帽とまさしく野球部のマネージャーである。他の方々も似たようないかにもマネジャーかつスポーツ出来ますって感じである。



 「どれにします?」


 零は、傍に置いていた黒いバックを開き、俺が先日買って調整し、零に渡したグラブがあった。まぁ、言わずもがな「REI&RYO」と刺繍があったが……。


 「じゃあ、最初はやっぱりこれだね」


 と内野用のグラブを取る。


 「あと………、私の恰好どうですか?」


 「可愛いマネージャーだね。あんまり他の人に見せたくないね。あと、こうしたらもっと可愛いし、俺は好きだな。」


 と俺は零の頭にある野球帽をずらし、つばが横に来るようにした。横被りというやつである。


 「うん、こっちの方がいいね。」


 「はっ、はい……ありがとうございます。」


 すると、他のマネージャーが零に近づき、零をグルっと回した。零のきているユニフォームの背には背番号1と「HAGIWARA」と書かれていた。


 「どう、これね、彼氏持ちはこうするって決めてやってるの」


 「へぇ~そう」


 「これで零ちゃんに誰も寄ってこないわよ」


 「それはありがたい」


 「あ、ちなみに私はね」


 とその子の背には「KISHI」の文字があった。あ~なるほどね。

 そして、キャッチボールなどが終わり、守備練では、いろいろな技を披露してみた。打撃は手がかなり痛かったが、さく越えもあり上々であった。誠も一週間と言わずに入ってほしいと言われた。まぁ、考えておこう。零もマネージャーらしく手伝いなどをしていた。おにぎりなどを作るといち早く売れており、零自身も驚いていた、1年生の質問攻めに俺があっているときで俺は食えなかった。かわりに他のマネージャーからもらった。零はその姿を少し悲しそうにみていた。


夜の8時に終わり、帰宅する。零やマネージャーは7時くらいには帰るのだそうだ。


 「ただいま」


 「涼さん、おかえりなさいませ、ニコッ」


 と零がドタドタと小走りで迫ってくる。


 「ごはんですか、お風呂ですか、それともわ・た……」


 「風呂に行くね」


 「も~~、お風呂ですね。そうですか、そうですか」


 一気に機嫌が悪くなったな。なに、ルームウエアの上を脱ぎながら質問してくるのは嫌な予感しかしない。風呂で汗をながす、体はバキバキで、使い物にならない。風呂を出ると、栄養満点の料理が並んでいる。


 「うん、うまい」


 「よかったです、部活で私のおにぎりを食べてもらおうとしたんですけど……なんかすんごい勢いで全部なくなって……」


 「零が作ったってだけでそれはそうなるよ」


 「え、だって他のマネージャーだってび、美人な人いますし……」


 なぜ、拗ねながら言う。


  美人だとは思うけどね、まぁでも零と比べたら落ちるわな。こっちの方が断然可愛いし、料理できるし、優しいし、なんでそんな心配そうに言うのかね~と思っていた。


 「り、涼さん、今なんて?」


 「えっ、どうかした」


 「可愛いとか、零に比べたら落ちるとか………」


 「あぁ、声に出てたか。まぁ、その通りなんだよね。だから、みんな零のを食べたいんだよ。それに、部活連中の話だと、零は結婚したい彼女にしたいランク1位らしいからな。」


 「えっ、そうなんですか」


 「そうだよ、まぁ当然と言えば当然だよね。まぁもう結婚してるし、俺のモノだからどうでもいいんだけど。」


 「そんな♡俺のモノだなんて………お風呂行ってきます」



 零は顔を真っ赤にして食事も途中に風呂場へと消えた。俺は食事を済ませ、ソファで横になる。体が痛い。1週間持つだろうか。だんだんと意識がふわふわしてきて、それに抗おうとしたが、空しく俺は寝落ちをしたようだ。



 「………さん、……さん」


 なにか聞こえる、あぁ寝ていたか。


 「涼さん、こんなところで寝たら体に悪いですよ。」


 ピンク色のパジャマを着た零が俺を起こす。そして、ベットに行くように促す。


 「あぁ、うん、もうちょっと」


 俺はそのまままたソファに沈む。


 「もう、ベットに行くんです。ほら、立ってください。」


 俺は零に無理やり起こされて、腕を引かれてベットに連れていかれた。ベットに着くと、零はマッサージをすると言って俺の体を揉み始めた。


 「涼さん、どうですか?」


 「うん、気持ちいい」


 そして、マッサージの途中で意識が消えた。






 「あらら、寝てしまわれましたか。筋肉がヤバすぎてもうたまりません。あ、一応こちらの方もほぐしておかないと………」


 私は、寝ている涼さんの下をパンツだけにして股間に手を忍ばせ、こちらの血行も良くしておく。すごくピッチリとした下着のために見た目からしてゾクゾクします。お風呂上りとかパンイチで歩かれると、もう私の目はそれにくぎ付けです。身長が高いから大きいというのは安直だと知っていましたが、やはり涼さんのコレはすごく立派です。あまり、大きくなってくれず、フニャフニャでしたがこの重量感が………揉んでいる内に私の下着が少し濡れてしまったので、取り換えないと………。





 昨晩はぐっすりと眠ることができたために気持ちよく起きることができた。まぁ、零はもうベットにいないんだけど。なぜか、知らないが俺の息子の朝独特の生理現象も過去最高である。ボクサーブリーフが好みで、ピッチリ目のものを愛用しており、平常時でも強調されるタイプを履いているが、今日はそれをオーバーして「こんにちは」状態である。


 「全然、収まらない。なんでだ、昨日は疲れて死んだのに。」


 「涼さん~、起きてください~」


 ここで、タイミング悪く、零が階段を上がってくる。俺は、寝たふりか布団で隠すか考えていた。待てよ、俺なんで下はパンツだけなんだ。あぁ、もう適当に寝たフリしとけ。


 「涼さん、ほら朝ごはんですよ。起きてください。ほら………」



 なんと零は寝たふりをしている俺の布団を奪い去った。いつももっと優しく起こしてくれるのに………。


 「えっ、もう涼さんたら、朝からこんなしてしまって。昨日もマッサージが効いたんでしょうか?」


 なんか零がうっとりした声で一人で話している。そして、俺のパンツに手を掛けた。


 「苦しそうなので、出してあげますね。」


 俺の息子がブルンっとさらけ出されてしまった。そのせいか、さっきよりご立派に起立している。そろそろ、ヤバそうなので起きてみる。


 「あれ、零おはよう。どうしたの?」


 白々しくも俺は零に声を掛ける。零はいまにも俺の息子に手を当てようとしていた。


 「あっ、おはようございます。」


 「うん、なんで俺のパンツ持ってるの?」


 「えぇ~、これは~、涼さんのが~」


 良い言い訳を探したいらしいが、あなたの独り言を聞いているので俺にとっては面白い状況である。


 「~苦しそうでしたので~、あ、朝から涼さんにシてもらおうなんて思ってませんし、襲っちゃおうなんて思ってませんから!」


 すごい、思いのたけを全て言ったな。顔を赤くした零を見て、少し落ち着いてきた息子もまた復活してしまった。その様子をまたうっとりした表情で見る零。


 「これ、どうするかなぁ全然収まらないし」


 「で、では私が楽にして………♡」


零は俺の息子に手を添えて、口に含もうとしていた。俺はマズいと思い、昨日の部活の練習をおもいだした。


 「あ、部活あるし、禁欲しないと集中力なくなるから」


 プロのアスリートは禁欲生活をしているというのを思い出すと、俺の息子はまるで穴のあいた風船のようにしぼんでいった。


 「あぁー、久しぶりなのにー」


 「ごめん、ごめん」


 「また、私が大きくして………全然大きくなってくれない。」


 零は必死に頑張るが、零の邪な願いは叶わなかった。なんというか、エロ漫画のワンシーンみたいだが、まだ俺ら高校生だよ、何してるの。


 「も~う、涼さんの鈍チン……ガブッ」


 「あーーーーーーー」


 俺の息子は零に思い切り噛まれた。とてつもなく痛い。


 「あっ、すみません。つい」


 零は俺の息子を心配してさすり、タオルを持ってきて、零の唾液でドロドロの息子を綺麗に拭き取る。そして、持っていたパンツを履かせてくれた。なんで、今まで見て来たのに、パンツが上がりきる寸前で恥ずかしそうに視線を外すの。俺がなんか鬼畜野郎みたいじゃん。




 零との朝食は終始無言であった。零は自分のさらにあるウインナーを恥ずかしそうに食べて、一口ごとに赤くなっていた。





 「涼さんのがあんなに大きくなるなんて………また今日もマッサージしないと、あ、あとまた下着替えないと………」



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