闇歴史。
夢宮らて
第1話 小2未明。
あいちゃん(仮名)との付き合いも、3年目に突入した。
小学生活も2年目だ。
(クラス、分かれちゃった……)
幼稚園年長で越してきた私の最初の友達は、あいちゃんだ。
「友達になろう」とは、言っていない。
2階から皆が掛け降りてきた時から、目をつけていた。
今も、それは覚えている。
年長時代とか明るいの極まりだったから、かるーく話しかけたのだろう。
(最後の1年、あいちゃんと一緒が良かったなぁ……)
バリバリ転勤族の為(もう市内移動以外しない)、3年生に上がる前の春休みに、県外に引っ越すことは決定していた。
2年では同じクラスになりたかったので、1年で同じクラスにならない方が良かったとも思ったが、それは嫌だとすぐに思った。
まぁ、あいちゃんや私の都合のつかない日を除いても、火曜・水曜・金曜は遊べるし、一緒に帰るのも可能だからいいか、と思っていた。
実際、ちょっとの間はそうだったのだけど。
何ヶ月か経ち、あいちゃんには新しい友達ができたようだ。
ある日――その日あいちゃん家に行った覚えはないから、月曜か金曜だろう――、あいちゃんの下駄箱には上履きしかなかったから、私は外に出ると全速力で走り、前にあいちゃんとあいちゃんの新しい友達・ゆりちゃん(仮名)が見えてきた。
もうすぐだと思い、少しスピードを落として近づいた。
――が。
その時、あいちゃんとゆりちゃんが走り出したのだ。
まるで、私を避けているかのように。
大声を出す気にもなれず、あの2人が走ったら追い付くのは不可能だろう(当時、私は50m13秒。今は12秒)。
これが、初めてあいちゃんに持ったマイナスの感情だろう。
その2年後の10月、4年での夏休みの帰省(母の実家がある)の時になった3DS のフレンドのメッセージに『真面電死値バイバイバイ∞』と送ってきて信用できなくなった話は、また後日に。
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