はんとら
立花佳奈
序章
兆し(きざし)
目の前の虎がいきなり飛び掛かって来た。
「うわーっ!!」
叫び声と同時に、思わず両腕で頭を覆う少年。
そこには、ベッドの上で身体を
数秒の後、恐る恐る目を開ける。 ―― が、目の前には、いつも通りの景色が広がっている。
「…… またあの夢か ……」
うっすらと額に
窓からは、朝の光が差し込んでいる。いつも通りの自分の部屋だった。
「ててっ、寝てて肩が
頭をゆっくり大きく回してみる。
「参ったなぁ……、この後、頭痛くなるんだよなぁ……」
ベッドの上で、目をつぶったまま肩を上げ下げしたり、腕を伸ばしたりしているその
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます