雨音~あまおと~

1、

「雨が好き」つぶやく君の

笑顔がとても寂しかった


君がなぜそんなに切ない顔するのか

聞けない僕がいる


約束なんて無意味な君に

届かないかもしれないけど

確かな想いはそこにあって


あの雨の夜 ガラスに映った横顔

その奥に君のすべてが見えたんだ


空が流すメロディは

君の心に降りそそぎ


君が流す愛しい痛みを

僕だけが覚えておくから


だからもう隠さずに

僕の前では泣いてもいいんだよ



2、

「どうしたら信じられるの」

まっすぐに空見つめる君


こんなにも惹かれていたのは

きっと同じ目をしていたから


誰もが羨むようなその笑顔の奥で

捨てられた子犬の様に怯えていた君が


傷だらけの手広げて この空の涙の理由を

僕だけに教えてくれた


空が流すメロディは

生まれ変わるため生まれたと


君が流したあったかい光は

誰かの中で生き続ける


もう一度少しずつ

明日のことを信じてみたいんだ


君がいつまでも見上げていた雨音あまおと

何よりも愛おしく見えていたんだ


流れ星みたいな君は

いつか消えてしまうけれど


君が残した優しい光を

僕だけは覚えているから


君が残したメロディは

いつかだれかに降りそそぎ


空が流したささやかな祈りは

あの場所へ帰っていくから


もう一度 少しずつ

誰かのことを信じてみたいんだ


だからもう 迷わずに

明日のことを信じたくなったんだ


まぶしく笑う君と虹が見える

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