ちゅうにびょう

「大変なのだああああっ!!」


図書館にアライさんが慌てて駆け込んで来た。


「どうしたんですか?」


僕はそんな様子のアライさんを見て声をかけた。


「フェネックが...フェネックが...」


「フェネックがどうしたの?」


サーバルも聞いた。


「何ですか、煩いのです」


面倒くさそうに博士も上の階から降りてきた。


「変になったのだ...」


そこへ、当の本人もやって来る。


「あっ!」

アライさんは驚いた素振りを見せた。

クルッと身を回転させフェネックに向けた。


「アライさん。突然走り出したからビックリしちゃったよ〜」


至って彼女は普通に見えた。


「あの...フェネックさん。どこか具合が悪いんですか?」

僕は恐る恐る尋ねた。


「別にどこも悪くないよ。でも、強いて言うなら...、

闇のエターナルフォースが右手に宿っているぐらいかなー...」


その瞬間、その場にいた全員が唖然とした。


「い、今なんて...」


「え?もしかして闇のオーラが見えないの?かばんさん、そんなんじゃダメだよ。ライトグリフォンに対抗できないよ」


「だ、だから、言ったのだ!

フェネックがおかしいのだ!」


アライさんが焦るのもわかる気がした。


「アライさーん。私のアライさーん!

おかしくなんかなってないよ〜

アライさんを守る為に

ダークフォースを身につけただけだって〜」


「重症ですね...」

博士がそう呟いた。


「えっ?」

僕はそう反応した。


「なになに?よくわかんないや」

サーバルは理解してない。


「アライさんは適当に相手でもしてやるのです。私はちょっと二人を連れて話があるので...」


僕とサーバルは博士に連れられ、奥の方に行った。




「フェネックはある病気を患っているのです」


「やっぱり病気なの!?」

サーバルはわかっていない。(と思う)


「どんな病気なんですか?」


博士は咳払いをして、病名を告げた。


「“ちゅうにびょう”なのです」


「なおるのなおるの!?」

サーバルは話の内容を理解していない


「それの概要を...」


「この病気はですね、突然症状が現れるのです。闇の力とか、訳の分からない架空の敵を作り出すとか...」


「なんでそんなに詳しいんですか?」


「つい最近まで助手が発症していたのですよ。ですから私が治してやったのですが、精神的にキツかったようで、部屋に篭ってしまって...」


「そんな荒治療なんですか...?」


「ええ、あの病気を治すにそれしかありません。」



ーーーーーーーー

《作者より》


当時の僕はゴミでした。(辛辣批判)

何がしたいのか全然わからん。

厨二病フェネックかわいいって思ってたのかもね。合掌( -_-)/Ωチーン

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