119.リーゼちゃん発見?
地図アプリには何が書いてあるかな。
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・空き家
誰も住んでいない家
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・空き家
誰も住んでいない家
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・空き家
誰かがいる家
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・空き家
誰も住んでいない家
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・空き家
誰も住んでいない家
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空き家ばっかりだなぁ。
・・・・え!?
あっぶね。
全部空き家って書いてあるから見逃すところだったよ。
地図アプリさんもうちょっと分かりやすくしてくださいよ!
『ブブー、ブブー』
「うおっ!」
まさかスマホが怒った!?
魔法がある世界だから有り得ないとは言えないけど・・・・。
「ソラ、急に変な声を上げるなんてどうしたんだ?」
「いや何でもないことは・・・ないな。おそらくリーゼ様のいるだろう建物が分かったんだ。」
「ソラ様どの建物ですか?」
「正面の青い屋根の建物です。」
俺の答えを聞いた途端にアンさんが飛び出そうとしたので慌てて手を掴んでしまった。
女性の手をいきなり握っちゃダメだよな。
でも、いきなり建物を襲撃されても困るしな。
「アンさん、落ち着いてください。まずリーザ様の居場所を正確に把握して保護しないといけません。万が一人質にでもされたら危険です。」
アンさんが大きく息を吐き出した。
「ソラ様もう大丈夫ですので手を離していただけますか?」
そう言われて俺は慌てて手を離した。
「まずリーゼ様の所在をハッキリさせて安全を確保してから向かいます。良いですよね?アンさん。」
アンさんは俺を見て頷いてくれた。
「ジン、あの家のどこに何人いるかわかるか?」
「おう、一階の入口に一人、一階には他に2人いるぞ。あと2階に3人いるなこっちは一階の入り口から遠い場所に一人、そこから少し離れたところに二人いるぞ。」
いるとすれば恐らくリーゼちゃん2階にいる。
もし1階にいるなら2階に3人もいる理由が分からん。
2階からの侵入を警戒しているにしても3人は多いと思うんだよな。
まぁ、俺は護衛や軍隊なんかの専門知識を持っているわけじゃないけどね。
何となくよ何となく。
「アンさん恐らくですが2階の奥の部屋にリーゼ様はいらっしゃいます。飛行を使えるパッシーがポックルと一緒に先行してリーゼ様の元へ行き護衛についてもらいます。パッシーとポックルが護衛につくと同時に俺達は正面から乗り込みます。」
「しかし、どうやってお嬢様の安全が確保できたか確認するんですか?」
あ、当然の疑問ですよね。
今のところこっちで通信機器を見たことないしな。
「ポックルは≪念話≫が使えるので護衛に着き次第連絡してもらいます。」
「分かりました。すべてソラ様にお任せします。」
信頼してもらうのは良いんだけどアントレ侯爵家の騎士を待ったりしなくていいのかな?
まぁ、時間が惜しいから待てと言われても待たないけどね。
「パッシー、ポックル話は聞いてたな?頼むぞ。」
「ブヒブヒ」(分かったけど後でチョコな)
(ボクモノミモノ)
こいつらホントちゃっかりしてんな。
「無事リーネ様を保護した後でな。」
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