あなたの願い、『叶えます屋』

ハッピー

第1話

不思議な出会い①


『あなたの、いらない記憶、買います✨❤️』



可愛らしいノスタルジックな、お花や緑の葉っぱが描かれたピンク色の看板には、どす黒く滲んだ血文字で、そう書かれていた。


、、、いらない記憶?、、、



ほぼ、空っぽのお財布を握りしめて。

私はその看板をじいっと見つめ続けていた。



※※※



人生に疲れた。

今、生きるのが辛い。


学校が嫌。

友達関係が、面倒。

低迷した成績、、



色んな悩みが世の中あるけれど、、


私の場合。

ちょっと違う。


でも、、

私にとっては、深刻な立ち直れないほどの悩み。


そして、、

きっと大人からしたら、失笑モノ。

長い人生からしたら、それは軽い悩みだった、、。



※※※



、、、それは、遡ること、、

今日の図書室掃除の時だった。

そう。

私が密かに好きな、男子の前で起こった事だった、、、


それは、唐突の差し込みだった。

いきなりの腹痛、、、。


痛イ!!!💦

、、、

そして、それはいきなり起こってしまう。


『プ、、、』


シトシトと降り続く雨音までが聞こえる、静かな図書室でのこと、、


彼と掃除をしていた私は、ウッカリと、、

あり得ないことに粗相を、、。


丁度、彼の足元を雑巾がけしていた私は、

ハッとして顔を上げて、、死にたくなった。


可笑しそうに、此方を見て笑っている彼と、

目が合ったのだ、、、。



、、はぁあ~~

あり得ない、、



、、もうダメ、、

もー終わった、、、

もーダメ、、


私は、家に帰った後も心は闇。

いたたまれない私は、、

気付くと、スマホと小銭財布だけを持ち、飛び出していた。




それが、昼間の『プ』事件のせい。


もう、何もかもが終わりの様に感じた。

私の人生は自分から出た、プという音で終わった、、


幕を下ろしたのだ。

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