第36話

「アッハハ…ッ!!」

 突然、藤 峰子が大声で笑い初めた。

「な!」

 ボクは自分の顔を笑われたと思い、少しムッとした。

「ハッハ、成功よ!」


「え?」

「ご覧なさい!」

 コンパクトを出した。 

「え……?」

 鏡に写ったら顔を見て、一瞬、何が起こっているのか、解らなかった。


 見た事もないイケメンが写っていたからだ。

「だ、誰? これ……!!」

 後ろを振り返ったが、誰もいない。



 


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