第20話 良い感じに【ブサイク】だから、

「どうせ、死ぬなら、実験に協力してくれない?」

 ボクのすぐ横に並んだ。

 甘い香水の匂いが漂ってきた。


「え…、実験……!?」

 何だ。それは…。新薬の治験者か。


「あなた良い感じに【ブサイク】だから、実験にちょうど適してるの! フッフフ…!!」

 妖艶に微笑んだ。

「な……!!」

 初対面なのに、ブサイクなボクを見て嘲笑っているのか。


「この先、生きていたって、女性にモテる事はないでしょ!!」


「く……、っといてくれよ!!」

 ケンカを売ってるのか…、この美女ひとは……。

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