第18話 高嶺 雅《みやび》だ

 どこから嗅ぎ付けたのか、頻繁に美女から誘われるようになった。


 そして、あの彼女おんなが現れた。


 高嶺 たかね みやびだ。


 彼女は可憐で美しいだけでなく優しげな笑顔がボクを惹き付けた。

 他の美女らとは段違いだった。


 ブサイクなボクでも、

 『愛している…👄✨💕』と言ってくれた。


 生まれて初めて高嶺 雅を運命の女性ひとだと感じた。


 だから彼女の母親が病気だと聞き疑いもせず有り金を全て捧げてしまった。



 しかし……


 金が底をつくと彼女はボクの前から姿を消した。


 さらに探し出そうにも高嶺 雅など、どこにも存在して居ない事が判明した。


 当然だが母親の病気も嘘だった。元々、教えて貰った病院に母親が入院している事はなかった。




 ボクは途方に暮れた。


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