第14話太陽

空港に着くと

土方さんのハイヤーが迎えに来ていた。

「やあ、みんなお疲れ様。よく頑張ったね」

「じいじ!」

末っ子のテンが駆け寄る。

「私も!」

次女のナナも駆け寄り、手を繋ぐ。

「テンちゃんも、ナナちゃんも、来てくれてありがとう」

「こんにちは」

長男のジンと長女のリョウカは大きな荷物を

運転手に渡した。

「お兄ちゃん、お姉ちゃんもご苦労様

来てくれて嬉しいよ」


土方会長は子供達の心をすっかり掴んでいた。

出来上がった衣装を土方さんのご自宅で合わせた。

その時に、奥さまもいらっしゃって

お二人は子供達をほんとうに可愛がってくださった

沢山のオモチャを用意して。

元々、お年寄り好きな子供達なので

すぐに打ち解け

広いお屋敷にオモチャに大ハシャギだった。

帰り際「きっと、また来てね」

奥様は、少し涙ぐまれていた。


しかし、驚いたのはさくらのドレスだった。

全方向にスリットが入った

叶姉妹バリのセクシードレス。

「こ、これを着るんですか!?」

夫婦で声を揃えて言ってしまった。

「大丈夫、きっと似合うよ」

土方会長はウィンクして言った。


ヘアメイクをしてもらい

ドレスを纏ったさくらは、素晴らしかった。

「ママキレイ!」

子供達に誉められ、恥ずかしそうに笑う。


さくら

君は

僕の太陽だ。

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