第49話 力尽きるまで
ユキとシュラをニジナに預け、三人を送り出すと、俺は窓やドアなど念入りに施錠して、誰にも邪魔されないような空間を作り上げる。
よし・・準備はできた。久々のランダム召喚である、エロいモンスターが召喚されるのを願って、俺はスキルパネルを開いた。そしてランダム召喚スキルを実行する。目の前に魔法陣が現れ、そこから何かがせり出してくる。
「・・・・・可愛い・・・」
そこに召喚されたのは丸っこい小さな悪魔系のモンスターであった。確かポルクルとかいう名のモンスターだ。愛らしいその姿にほっこりする・・・が! 全くエロくない! 仕方ないので召喚時間が終わるまで遊んであげる。二、三分で召喚したモンスターは消えていった。前に召喚時間のステータスを上げたはずだがまだ短いな・・・・これでは最後までやるのは難しそうだぞ・・だが、小刻みにエロいことするのはできる。まずは胸を激しく揉んでしゃぶり付き、俺の逸物を触ってもらい・・うむ、いける、いけるぞ!
今日、二度目のランダム召喚を実行する。今度こそはエロいモンスターが出てくることを期待する。だが、出てきたのは悪夢のような『父っつあん坊や』であった。地霊ノーム・・・お前はまだ俺に前に現れるのか・・・もはや怒りすら湧いてくるぞ・・・俺とノームは、じっとお互いを見つめ合う。
無限とも思える時間が過ぎ去り、ノームは消え去った。
三度目の正直と、どこかの偉い冒険者が言ったとか言わなかったとか・・俺は願いを込めてランダム召喚を実行した。
「よし! エロいぞ!」
そこに現れたのは悪魔系の女体たっぷりのモンスターであった。頭には牛のようなツノが生え、赤い短い髪、胸は少しボリュームが少ないが、お尻は大きくてエロい。この子はミノスティだったかな。
召喚時間は少ない。俺は早速、そのモンスターに襲いかかった。
抱きついて胸を隠している水着のような服を剥ぎ取ろうとした瞬間、頭に重い衝撃が走った。それはモンスターの綺麗な肘打ちであった。
「いっ・・・痛・・・」
「いきなり抱きついてくんじゃねえよ。変態が!」
モンスターはそう怒鳴ってきた。俺を変態と思うとはなんと良識のある奴だ。だが、マスターを殴るとは、召喚モンスターの風上にも置けんぞ。
「貴様! マスターを殴るとはなんてことをするんだ!」
「何言ってんだ! いきなり抱きつく方が悪いだろうが!」
もっともである。だが、召喚モンスターは、召喚士にエロいことをされる為に呼び出されているのだ。抱きつかれたくらいで殴ってはダメだ。俺はもう一度彼女の胸に飛び込む。今度は強烈なカウンターを顎にもらう。そのまま壁まで吹き飛ばされた。俺はすぐに起き上がって抗議する。
「マスターにカウンター決めるな!」
「また抱きつこうとしただろうが!」
こいつ・・さては真面目だな・・たまにいるな、エロを全面的に否定する真面目女子が・・・フッ・・だがそんな女をメスを認識させて堕とすのも面白い・・
ジンタは自分が童貞のチェリーだとたまに忘れることがあるようだ。どこから出てくる自信かわからないが、心の底からそう思っていた。
「あっ、時間だ。今度呼んでも抱きつくんじゃねえぞ」
そう言ってモンスターは消えていった。うぬ・・これではただ殴られただけではないか。
それにしても召喚モンスターがマスターに反発するとは・・やはり従属補正のステータスが低すぎるのが問題かな・・
まあいい、エロいモンスターは奴だけではない。今日は魔力が尽きるまで召喚してやるぞ。
そして俺は次々と召喚を実行する。
ノーム、ノーム、サラマンダー、ポルクル、ノーム、サラマンダー、ノーム、ノーム・・・・いやにノーム多くねえか! そしていいかげん魔力が切れかけたその時・・愛しき彼女が降臨した。
「おっ・・・・サキュバス様・・・・」
完全なエロの象徴、鉄板のエロモンスター。絶対犯れる尻軽女ナンバーワンの性欲処理モンスターの登場に、俺はさすがに勝利を確信した。
「お主がうちを召喚したのかえ」
「そうだ。俺はお前のマスターだ。早速だが時間がない。さぁ、思う存分この俺から精気を吸い取るがいい!!」
「いやじゃ。お主は好みじゃない」
「・・・・・聞き間違えたかな。君は人間の男から精気を吸い取る恐怖のモンスターだよね?」
「そうじゃが好みじゃない男の精気には興味がないのじゃ」
「・・・いやいや・・サキュバスが好みとか言っちゃダメでしょ。男なら誰でもいい尻軽じゃなきゃイメージに合わないぞ」
「他のサキュバスはそうかもしれぬが、うちは好みの男しか相手にしないのじゃ。残念だがお主は好みから遠く離れておる」
「・・・・問答無用だ! エロい事させろエロモンスター!」
そう言いながら俺はサキュバスに襲いかかった。だが、さすがに中級悪魔と言われるだけの事はある。腕っ節も中々強かった。ボディーに二発いいものをもらって悶絶する。
「時間じゃ、うちとエッチがしたいのなら、己を磨くのじゃな、それではまた呼ぶがよい」
そう言ってサキュバスは消えていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます