第5話
また電車がせわしなく人を吐き出し、飲み込んだ。
反対に僕はゆっくりと鉄格子をつかみながら膝を落とした。肝心の「では、どうすればいいか?」がわからず、頭に大きなおもりがあるみたいだった。重くのしかかり、苦しい。
ドサリと鞄が肩から落ち、紙が小さなポケットから顔を出した。
そういえば、あれから『初めて』を切り取っていない。
「はは、少な」
※途中ですが、有料化のためこれより先を削除させて頂きました。申し訳ございません。
僕の初めては113秒。 橘右近 @ucon_tachibana
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