第16話 ワーウルの町
ワーウルの町は、フィル・ヴォルグ族の集落から3日掛かる距離にある
町に大きさは、そこそこの大きさはあった!
それなりの大きさならば、少々多めに食料等を買い込んでも、問題は
起きなかった。
ワーウルの町で、幌馬車を数台を買ったのだ!
拙者が現地に行ってないので、詳しい台数までは知らん!
佐吉の判断で買うであろう!
フィル・ヴォルグ族の引越し準備の、支度が整い次第。
佐吉の居る、ワーウルに向かう予定なのじゃ。
佐吉と合流するまでは、拙者は暇だったのでワッパ達と訓練に励んでいた!
ワッパ達は、あれから新陰タイ捨流剣術の腕が、メキメキと上達して行きおった。
忍軍の子もハイエルフの子も、身のこなしが軽いせいか?
新陰タイ捨流剣術に向いているのだ。
まだまだ、奥義を授けれる域には達して居なかったが!
それでも、目を見張るものがある!
もう1年もすれば、“浮船”を習得できるかも知れぬ!
基本技の“浮船”を習得すれば、“浮船”の動きを早くした技の“転”も習得できよう!
そうなれば、次世代の剣豪も生まれよう!
そうなったら、拙者も本望じゃ!
........
もしや.......
拙者の心残りとは、新陰タイ捨流剣術の後継者を残す事なのではなかろうか?
ワッパ達に、期待しているのじゃろうか?
拙者が今更に、その様な事柄に
そんな事は、ありえんぞ!
ありえん.....
その様な、甘い考えでは国は滅ぶ!
拙者は修羅に成らねばならぬ!
一騎当千の修羅の道を突き進むのじゃ!
それが武士じゃ!
この様な考えるのを止めよう!
考えても何も纏まりはせぬ!
わっぱ達が、強くなれば良いわ!
......................................................
フィル・ヴォルグ族の族長のカシュパルが会いに来ている!
部族の者の準備が出来たみたいじゃな!
それでは、ワーウルの町に向けて出立するかの!
皆の者、出立じゃ!
≪へい!≫
今の人数は3千人に満たないが、それでも3千人もの人間が移動すると目立つ!
何処かの軍勢かと思う位の人数じゃ!
この国や隣国の兵に、間違われなければ良いのじゃが!
この国の兵士も、国民が襲われているのに、
平和な国では、これが普通なのかの?
拙者が治めている領地で、この様な無法な真似をする者があらば!
見つけ次第、斬り捨てるじゃろうな。
国民が安心して暮らせる、国造りをしようぞ!
そうしてエリーカが国主になり。
拙者は安心して、遠征軍を指揮して暴れまわろうぞ!
戦闘が出来ない者は、エリーカの下で平和に暮らせばよい!
戦闘が出来る者は、拙者と一緒に遠征すればよい!
秀吉公が叶えれなかった事が、拙者に出来るかは解らぬ。
だが、やって見るのも面白いかも知れぬな!
......................................................
{ワーウルの町にて}
佐吉よ!そのワッパ達はなんじゃ?
〔へい!幌馬車の荷物を狙ってきた盗人でござる!〕
盗人じゃと?このワッパ達がか?
〔へい!〕
何人ワッパ達はいるのじゃ?
〔数得ましたら、全部で28人いやした!〕
この町の役人に突き出すのか?
〔そうした方が、何かと良いと存じます!〕
おいワッパ!
【........】
お前の事じゃ!ワッパよ!
【なんだよ!いてぇ~んだよ。】
何で盗人などしたのじゃ?
【生きる為だよ!悪いか!】
親はどうしたのじゃ?
【死んだ.....己等の親は死んだ!】
何で死んだのじゃ?
【己等の父ちゃんは、行商人だった.....山賊に殺されたんだ!】
母親は、どうしたんじゃ?
【流行り病で死んだ.....】
そっちのワッパの親は?
【オレの両親も死んだ....】
お主等は、
≪そうだ....≫
佐吉....何でこんなに多くの孤児がいるのじゃ?
〔あっしにも、さっぱり解りませぬ!〕
五郎丸に探らせてみよ!
〔へい!頭に伝えてきます!〕
その者は悪霊武者なり! 和蔵(わくら) @nuezou
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