第14話 族長との会話
広場にキュクロープス族長のヴィレームが歩いていた。
拙者と2人で話は、まだした事が無いので、好い機会かもしれぬ!
ヴィレームを呼び止めると、軽い挨拶から始まり、そうして
この集落が襲われた、原因に付いて聞いて見たのである。
何でも、神の眷属だった時から、キュクロープス族が作る武器には
魔を滅する力があったとか。
その力を利用すれば、魔を簡単に倒す事が出来るのだろう?
そこで出てくるのが、戦争を長年に渡ってしている種族だ。
そう悪魔族と魔族の2つの種族だ!
この2つの種族の、どちらかがキュクロープス族の力に目を付けて
武器を大量生産させたかったと、考えて間違えは無いだろう!
族長もそれが、解っているからエリーカの国に、移り住みたかった
のである。
エリーカに保護を求めている、そう取っても間違いではない!
助けを求めている、キュクロープス族を見捨てる事は、拙者には出来ん!
助けると決めたのじゃから、最後まで責任を持って助ける!
族長のヴィレームに、そう伝えたらヴィレームは、泣きながら
お礼の言葉を何度も、拙者に対して言ったのじゃ!
他にもキュクロープス族は居ないか、そう聞いてみたら、この集落
にしか居ないとの事だ。
拙者は、運が良いのだろう!
寸での所で、卓越した鍛冶技術を持つ種族を保護できたのだがら。
それと族長に、鎧や建物などに精通した種族の知り合いが居ないかを
尋ねてみた!
そうすると、鎧などを作るのが上手いのは、フィル・ヴォルグ族と言う
部族だとか、隣国の国境地帯に住んでいるそうだ!
そして、建物などの技術が上手いのが、フォモール族と言う部族で、
ワーウルの町の近くに集落があるそうだ。
2つの部族とも、通り道にあるので海に向かう間に、立ち寄って置きたい
そうして、建国の手伝いをして貰いたい。
2つの部族も人型巨人族なので、キュクロープス族と仲も好いし、
集落同士での交易も盛んに行なわれているそうじゃ!
それぞれの部族の人数を聞いてみるか?
族長、それぞれの部族の人数を知っているか?
キュクロープス族が1000人前後いたのじゃな?
フィル・ヴォルグ族は何人いるのじゃ?
フィル・ヴォルグ族は全部で、1000人前後とキュクロープス族と
数は変わらないのだな?
フォモール族は何人なのじゃ?
フォモール族は全員合わせると、2000人前後はいる?
建築するから、大人数なのじゃな?
処で族長!
キュクロープス族は、どの位の人数が戻って来ているのじゃ?
捕まって居た者が、100前後で残りは逃げたか殺されたか。
それでも、800人近くは残ってるのじゃな?
そうか!
残りの者達の安全は、拙者が面倒をみようぞ!
キュクロープス族の散っていた集落の者も、続々と集落に戻りつつある
子供達が、ハンシュの町から戻ってくれば、フィル・ヴォルグ族の集落に
向けて出立できるな!
もしかしたら、他の巨人族も狙われて居るやも知れぬから、油断は出来ない!
慎重に行動する事を心がけた方が、此れからは良さそうであるな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます