第25歌 魔法少女倶楽部 part4

第25歌 魔法少女倶楽部 part4




「目標、鷺宮邸の北部に確認」


「そそぎ灘西部にもそれらしい人影が」


「そよぎ丘の商店街にも現れたぞ」


「どうやら、魔法で錯乱しているようだね」


「幹様!」


 男たちは暗室を訪れた魔法天使に頭を下げる。


「そんなことをしている暇があったら、早く反逆者たちの居場所をつきとめろ」


「はっ!」


 男たちは作業に没頭する。


 彼らの得意分野は電子戦であった。


 妖精は現代社会に溶け込むにあたり二つの要素が不可欠であるとした。一つは偶像化、もう一つは電子分野である。今や情報というものは早く広がり誰でも簡単に手に入れることができる。だが、それゆえに情報量も膨大だった。その特性を活かす方法を妖精は常に考えていたのだ。


「またも新たな出現情報が――」


「ふぅ。光学機器からでは魔法かどうか見分けがつかないからね。ぱ……私と雷とで一つずつ潰していく他にないか」


 だが、と魔法天使は頭を悩ませる。


「一体どこにやったというんだ。エボルワームを――」


 魔法天使は逐一情報を送るように男たちに言い、暗室を出て行った。






You knew me, and I know you.


We can step next door, I believe …… Fine.


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