第27話

理好奈「ま、また…青山みたいに…不登校になったら……、」


明日香「青山なんて全っ然ぬるいから(笑)

なんで毎月お金借りてただけなのに不登校になるかなぁ…メンタル弱いにも程があんでしょ(笑)」


理好奈(それ以外にも散々トイレで嫌がらせしてたくせに……、)


佐々木が過去に青山へ執拗な嫌がらせをしてきたのを渡辺は隣で見てきていた為、何かを思い出したかのように顔を曇らせていた。


明日香「それに…“中西”みたいな面白い奴…全然見つかんないし……、」


佐々木は何か楽しかったことを思い出したかのようにほくそ笑んでいた。


理好奈「も、もし……中西みたいなことが…また…起きたら……、」


渡辺の声はどこか震えていた。


明日香「いいじゃん別に(笑)……そ·れ·に……青山もいずれはそうしよーかなーって思ってるし(笑)」


理好奈「う、嘘…でしょ…?…や、止めた方がいいよ!今度こそバレるよ!」


明日香「ねぇ…アンタさっきから何様のつもりよ……、」


理好奈「え…、」


明日香「アンタには全っ然関係ないでしょ!アタシが他の誰かに何しようがアタシの勝手だから!!

ふざけたこと言ってると……アンタも中西と同じ目に合わせてもいいんだからね……、」


佐々木は渡辺をキツく睨みつけると容赦なく大声で言い放った。

その異様な様子に購買所の人間はたちまち凍り付く___、


理好奈「ご…ごめん…ほんとに……ごめん……、」


渡辺は深々と頭を下げ、ひたすら佐々木に謝り続けた。


明日香(どいつもこいつもしょーもない奴ばっか……ほんっとくだらない……、)


佐々木は頬杖を付き、つまんないものでも見るかのように渡辺を見下しながら思った___。

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