第6話

昼食を終えいつものように午後のくだらない授業を終えたあと、午後のホームルームが始まった__。


前川「おーい先生今から大事な話するからー、ちゃんと聞けよー?」


「え、いつもの話は大事な話じゃないんすかー?(笑)」


「確かに(笑)」


「タメになる話なんだろーなーきっと〜(笑)」


前川「いいから真面目に聞け!今日は“特”に大事な話だから!」


生徒達の茶化しを止め、優達の担任·前川 剛(32)は話を進めた。


前川「最近、隣町で不審な人物が頻繁に現れるみたいだから、お前ら登下校の時は人通りの多い場所を歩けよ!特に女子!一番狙われやすいから気を付けろよー!」


「先生、高校の頃卓球やってたんだからピンポン玉で倒してくださいよー!」


「ピンポン玉で眉間狙えば一発っすよ!(笑)」


前川「いや、ピンポン玉で倒せてたら先生とっくにやってるわ!」


「ははははははははっ!」


前川のツッコミにクラスの大半は爆笑していた。


「つまんな…あんなん担任とか…ほんとマジで……、」


「ねー、正直めんどいよね、ああいう感じ(笑)」


優の後ろの席でため息混じりの苛立ちをこぼす女子二人。


優(感じはいいんだけどなぁ前川……、)


そっと後ろを気にしながら優は笑顔で生徒の茶化しを止めている前川を見つめていた。

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