第3話地獄の中の小さな光
私はよく家で嫌な事があると祖父の家へ逃げていた。
祖父も私の事情は分かっていたので、快く受け入れてくれた。
酒癖が悪かったりしたが、愚痴を吐いたり、自分の趣味の話をとことんするくらいだ。
自分でした約束も必ず守る人だった。
私はそんな祖父がなにより好きだったのだ。
地獄の中で見つけたほんの小さな光。
祖父はそんな存在だった。
しかし…祖父は中学校終わり頃から入院生活を送っていた。
もちろん、毎日の様にお見舞いも行き。
退院したら美味しいご飯を食べに行こうという約束も。
退院したら、また二人で旅行に行こうとも約束をしていた。
しかし…その約束は叶うことが無かった。
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