放課後の狂騒 後日談
次の日の放課後、昨日のコーナーに向かった。寝る前も、授業中も、二人で放課後も考えたが、やはり見て確かめるしかないと思った。
昨日と同じくコーナーの草むらに事故った様子はなかった。でも確かに奴はここに落ちていった。
「ここまできたら引き下がれないな」
「そうね」
二人で草むらの中を掻き分け進んだ、しかし、案外すぐに真相は見つかった。進んだ先に小さな獣道に当たった。そしてその獣道道を跨いだところに金属が見えた。急いで周りの草を避けると車体が顔を出す。
「やっぱりね」
シュワちゃんが静かに呟いた。そう、DREAM50が落ちていたんだ。
長年の雨で錆びて、草木によって地面に締め付けられている。それに車体も半分は地面の中だし、あの時のように事故ったのか、かなり変形している。おそらく引っ張り出したところで直すのは無理だ。
「事故っても尚走り続ける、やっぱりバイク乗りはバカしかいないのか」
「ベンベも私も、その一人なのよね」
「まあな」
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