第4話|15個のカノジョ

僕たちは二人で一人の作家であり

クリエイターであり

エンターテイナーだ

 

僕が目を瞬かせて見つめれば、彼女はまばたき一つせずにじっと見つめる

僕がぼーっと空を見上げれば、彼女はじっくりと現実を見る

僕が小さなことに感動すれば、彼女はそれらを当然のこととする

僕はくるくるに巻かれた髪で、彼女の艶やかな長い髪はどこまでも真っ直ぐだ

 

僕は『未熟』で、彼女は『完璧』だった

 

そんな僕らは一緒にものを作り出す

 

時にぶつかり

時に融合し

 

最後に壊した

 

 

僕は壊した彼女を15に分けた

それらの一つ一つにメモを残し

素敵な彼女を皆にプレゼントするんだ

 

うまくいったかって?

計画通りにはなかなかいかないものだね

何しろ臭くなる

 

順番に開けられることがないし

15個を集めて初めて完成する

 

その15個を手にするのは

知らない者同士の君たちだ──

 

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