いつか僕らの街も消えてしまうのだろう

平らな街

街が壊されていく

昔の仲間はもういない

土煙りが目に入る

泣いてくれと訴えかける

乾ききった瞳がまた潤う

無くなっていく思い出

朧げに光る夕日を

君とまた笑い合いながら

君と交わした約束さえも

もう果たす事は出来ない

過去に背を向け歩き出す

思い出も感情も置き去りにして

夕日を背にして走り出す

こんなに心が痛いなら

心なんてもういらない

僕の心を壊して

バラバラのグチャグチャに

僕の心を隠して

心カケラは風で飛んで行く

街が壊されていく

悲しむ心はもうない

悲しい風が吹いている

胸にあいた穴に吹き込んで

胸がズキズキと痛む

残っていた一欠片の感情が

心を寄越せと嘆いている

彼女といつか笑い合うために

バラバラになった心を探している

過去へ向かって歩き出す

無くしたものを取りに戻って

夕日を目指し走り出す

僕の心を探して

失くして気付いた大切なもの

僕の心を癒して

君の優しい微笑みで

壊されて消え行く街

約束の場所はもう無い

平らにならされた思い出

もう振り返らない

前を向いて走って行く

ショベルの影が手を降った

『さようなら』そう言っていた