リスク
リスクという言葉は、あまりにも重い。
私が軽くしようとすればするほど、
あなたには重くなる。
可能性という言葉は、あまりにも非情だ。
コインの表と裏のように、
けして越えられない境界を作ってしまう。
「本人」と「他人」、
二つの世界は、相容れない。
あの日、医者に告げられた言葉で、
あなたの心はまた曇ってしまった。
この日ですべてが終わるはずだったのに、
それは、終わり無い不安の始まりとなってしまった。
「日常」というものが、こんなにも難しいなんて、
今まで、知らなかった。
二人で乾杯するはずだったワイン。
「快気祝い、とはいかなくなってしまったけれど」
あなたはそれでも、私と乾杯したいという。
その笑顔に影があっても、
せめて、一緒に笑っていよう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます