学事補助委員の俺

藤航希

第1章

第1話 楽な委員会

「おい、蒼真そうま。何の委員会にするか決めたか?」


 隣の席からテンション高めで俺の名前を呼ぶ声が聞こえてくる。

 今日は一つ進級して私立笠原高校の三年になった最初の登校日。そして、その日のメインイベントである始業式も終り、後はホームルームとまともにやらない初回授業だけなので気が楽なのだろう。


「そんなの決まってるだろ? いつものアレだ」

「またアレか? お前ホント飽きないな」

「まーな。なんかプロフェッショナルの領域まで来た気がするから、逆に飽きないって感じ」


 ただ、俺はそういう訳にはいかない。俺の中でのメインはこの次の時間のホームルームにある。始業式など前座だ。

 そして、そこで決定される『委員会』によって俺の最後の高校生活が左右されるといっても過言ではない……いや、そこまで大げさじゃないけど、それだけ俺の希望とする職に就きたいという事だ。


「ま、一年の時も二年の時も同じのやってればそうなるだろうさ」

「うるせぇ」

「それにプロフェッショナルになったからじゃなくて、アレ以外やりたくないだけだろ?」

「まぁ、そうだけど……そういう龍也は何にするんだよ」


 俺は図星を突かれたので、なんとなく意地になりそう言い返した。

 このさっきから俺をおちょくってくるのは一年の時に初めて同じクラスになり、二年の時も同じクラスで、そして卒業まで結局同じになった、もはや嫌な赤い糸で結ばれているような親友、大西龍也おおにしりゅうやだ。


「俺は当然、無所属を貫きますよ」

「お前も相変わらずじゃねえか!」

「いやいや、あたりまえだろ? 誰が好き好んで働きますか。せっかくやらなくてもいいって言う可能性があるのに」

「……やっぱり、ずるいわ。俺にその可能性をよこせ」

「よこせも何もお前だっていつでも手に入れられるだろ?」

「まぁ、そうかもだけど……三年からなんて普通ありえないだろ。それに、やるなら一年の時からやってる」

「ま、それもそっか。ならおとなしく働いとけ」


 まったくもってその通りなので言い返せない。

 何故、俺は委員会をやらなければいけないか。それは俺と龍也ではあるステータスに大きな差があるからだ。

 そこが同じになれば俺も龍也と同じように委員会に入らないという選択肢が出てくる。ただ、その差によって学校側にそれを許されていない。


 通常、学校での所属する委員会を決める場合はある程度任意で決められるはずだ。そこにステータスによる差は無く皆平等だろう。だけど、この我が笠原高校ではあるステータスを保持していた場合その『任意』が『義務』に変わってしまう。


 そのステータスとは――帰宅部。


 なんでも、『どこの部にも所属してないのなら、高校生活を楽しくするためにも委員会活動をやりましょう』という事らしいが、実際は『何もしてないなら学校運営を手伝えや。この帰宅部が』という事だ。

 帰宅部の俺からしたらいい迷惑だし、拒否したいのはやまやまなのだが校則に書いてるので逆らえるはずもない。

 龍也はバスケ部で俺は帰宅部、その差のせいでこの仕打ちだ。


 いっそのこと学校の帰宅部集めて体制にたてついてみるか。校長室に押しかけたりして……ってバカか俺は。それはもはや帰宅部じゃなくてデモ部だし、帰宅部の奴らがそんな事のために集まる訳もない。いや、集まられても困りものだが。


「はぁ……めんどくせぇ」


 そうは言っても現実はすぐそこに迫ってきている。あと少しで授業開始だ。


「でも、やるしかない、か……」

「そうそう、諦めて前を向け」

「なぁ、俺の代わりにやってくれるとかは……」

「嫌、無理、めんどくさい」

「そうですか」


 俺の最後の悪あがきのような提案はすぐに却下された。期待してなかったから別にいいけど。

 すると、そこでチャイムが鳴る。

 皆にとっては休み時間の終了を告げる音だ。

 だが、俺にとってボクシングのゴングと同じ、勝負の始まりを告げる音だった。



 俺のクラス――三年B組の担任である岬由奈みさきゆな先生が入ってくる。

 岬先生のクラスに入るのはこれが初めてだ。というかここにいる皆がそうだろう。

 基本的には進級しても繰り上げでそのまま同じクラスの担任を務めるものだ。だが例外的に前任が何かしらの事情で担任を務めることが出来なくなった場合はその代理が来る。それが岬先生で前任が退職したのは『祖母が寝たきりになったのでその介護のため』という理由だと聞いている。


 何も後一年我慢できなかったのかと思わなくもないが、そこまでして教師を辞めたかったのか、それとも本当にお母さん思いなのか……いや、深読みはやめよう。公表されていることが事実だ。


 そしてこの岬先生の事だが、俺は何も知らないという訳では無い。先生は一年の時も二年の時も数学を教えていたのでどんな感じの人でどんな授業かは分かっているし、向こうも俺の名前くらいは憶えているだろう。


「それじゃあ、これから委員会決めるけど、まずはクラス委員長と副委員長な。誰かやりたい人いないか?」


 その岬先生が黒板の前に立ってそう言った。

 クラスの要と言ってもいいこの二つは決まりにくそうで意外とすんなり決まったりする。

 クラス替えの際にはそう言った人種が一人はクラスにいるようにしてるだろうし、立候補者がいなくても誰かを説得すれば意外と折れるものだ。


 まぁ、俺は説得されたところでやる気なんて一切起きないけど。よくやりたくないものを説得されだけでやろうと思えるよな。もしかしてそういう人は皆ツンデレなのか? ま、そうだとしてもやってくれるなら別にいいけど。

 さて、今回はどうなるんだか……


「あ、じゃあ私やります」


 そう思っていたが女子の声と共に手が挙がった。

 お、すんなり決まったな。誰かは知らないがこれで委員長は決定と、そうすると副委員長は男子からか。誰か出てくれよ? こんな役職を帰宅部に押し付けるのは勘弁してほしい。

 基本的に、委員会や実行委員などは男女ペアで選出される。そのためこんなところから俺は危機的状況に立たされてるって訳だ。


「委員長は成田に決定な。それじゃあ副は男子からだが誰がやるんだ?」


 岬先生は男子を見ながらそう言った。なんか、帰宅部である人物をよく見ているのは気のせいだと願いたい。何か目があったような気がするし……頼む、誰か出てくれ!


「それじゃあ、俺がやりますよ」


 と俺の願いが届いたのかそれともこのクラスにいる帰宅部の願いが届いたのか立候補者が出てくれた。ただ、これまた知らない人だ。

 俺の人脈の無さがよく分かるが部活をやってないとこんなもんだろう。


「そうか。じゃあ副委員長は羽川な。それじゃあ後の進行は二人に任せるから。とりあえずこの時間は委員会を決めてくれ」


 そう言うと教壇に隠れるようにして置いてあるイスを取り出し、黒板横のいかにも先生がいそうな場所で座った。その姿はもはや我関せずといったような感じである。

 だが別にどうでもいい。岬先生がここで奇行に走ろうが、いきなり怒り出そうが気にはなるが関係ない。

 俺にとっては今日決定される委員会が全てだ。それ以外は些末事。

 今はとりあえず、余計な役職にならず一歩前進した事に対して喜ぼう。


「よかったな蒼真、これで一歩前進か」


 すると、同じ評価をした龍也が気軽に話しかけてくる。こいつには副委員長に選ばれる可能性が皆無だったので気楽なのだ。やっぱり腹立つ。


「ああ、険しい道のりだけどあと少しで頂上だ」

「ま、一歩間違えれば奈落だけどな」


 確かにそうなのだが、他人事だからってそれを言われると本当にそうなりそうだからやめて欲しい……フリじゃないよ?


 そして、俺たちが話している間に新たに任命された二人の新委員長と副委員長が黒板の前に立った。その二人はそこに立っている事に違和感を覚えさせる事もない。はっきり言って素晴らしく様になっている。

 こう見るとあそこは俺のような人間には相応しくない場所だと痛感する。それにこのクラスのためにも何より俺のためにもならなくてよかったと思えた。いや、マジで。


「前期委員長になった成田叶なりたかなえです。よろしく」

「同じく副委員長になった羽川慶太はねかわけいたです。みんなよろしく」


 二人はそろって挨拶をした。

 挨拶を聞いた限りでは、成田は気の強そうな完全な委員長タイプで、羽川は優しくみんなを引っ張っていくタイプのようだ。いい感じのバランスで上手く回っていきそうな気がする。


「それじゃあ、委員会決めるからさっそく男女で別れて話し合って」


 そして、成田のその一言で男女が教室の真ん中で分かれた。

 この光景も二年間見てきたので不思議には思わない。結局男女一人ずつ選び出すならこれが効率的だ。だが、弊害としてお互いの動向がよく分からないので相性の合わない異性と委員会でペアを組むに事になる可能性がある。その場合は最悪なのだが、俺の入ろうとしているものはそんな心配は必要のないくらい最高の委員会だ。


「それじゃあ決めようか」


 別れた男子側には当然だが羽川がやって来た。近くで見ればよく分かる。人望のありそうな高身長のイケメンでかけてる眼鏡が似合ってる。あと、勝手なイメージだとサッカーが似合いそうだ。まぁ、実際何部かは知らんが。


「まずは――」


 その羽川はそう切り出して、俺の運命を決める委員会決めが始まった。


 笠原高校にて、月に一回程度委員会を開くのはこの三つだ。


 掃除用具の管理などの学校生活を補助する、生活委員会。

 具合の悪い人を助けたり、定期的に風などに対する注意喚起をする、保健委員会。

 体育の授業における補助をする、体育委員会。


 そして、委員会と名はついているが委員会を開く事は無い委員会が存在する。

 それが、


「体育委員もいないか……それじゃあ、学事補助委員会をやりたい人はいるかな?」


 これだ。

 委員会と名前にはついているが実際は係活動のようなもので、仕事内容は先生の手伝い。それも簡単なプリントを配ったり、何かを運んだりするような仕事だけ。そして、任期が他の委員会が半年のところこれだけ何故か一年というおまけ付き。

 こんな楽……最高な委員会に俺は一年生の時に出会い、二年生でもこの帰宅部には人気の委員会を勝ち取った。もちろん三年生になった今でも狙っている委員会だ。


 なので俺は手を挙げた。それもやる気があるように見せるため勢いよくだ。まぁ、それで選ばれる訳では無いけど。気持ちは大切だろう。

 そして当然だが俺以外にも手を挙げる奴はいる。見たところその見た目が帰宅部っぽい奴が手を挙げている。そして、明らかに部活をやってそうな奴も手を挙げやがる。こいつらは龍也みたいに運に任せず安全なところに入っておこうと考える狡猾な奴らだ。

 そういうのは俺が選ばれる確率が下がるからマジでやめてほしい。お前ら運動部は体育委員でもやっておけよ、と声を大にして言いたい……いや、言わないけど。


「六人か……まぁ、じゃんけんしかないよね」


 ま、そうだろうな。それは予想の範囲内だ。しかし問題は勝てるかだが……二年連続で勝ち取ってるんだし、俺のこの補助委員対する想いは誰よりも勝ってるはずだ。だから、大丈夫。

 俺はそう覚悟を決めると、それを待ってたかのように六人の戦士が一歩前に出る。

 これはバトルロワイヤルだ。一人になるまで続く。そこに妥協も協力もない。

 俺はたまたま龍也と目があい、まぶたでうなずいてから右手を出した。


 さー何を出す。グーかチョキかパーか…………


 これで決まってしまうとなるといろいろと考えてしまう。


 やっぱりパー? 最初はグーだからそれでいけるか? いやそれとも裏をかいてグーか? それとも裏の裏をかいてチョキか? …………分かんね。こんな時に限って全く決まらん。


「最初はグー、じゃんけん――」


 げっ! 始まりやがった。えっと……えっと……


「ほっ」

「ほっ」


 俺はとっさに目をつぶってしまった。他の人が出した手は分からないが俺が出したのはチョキだ。……理由は俺の脳みそに聞いてくれ。

 そして、当然だが目を閉じてるので結果が分からない。耳からも女子の話し合う声が聞こえてくるだけで、歓声もなければ、悲鳴も起きていない。いや、それは当然なんだけど。こんな委員会決めでガチで叫んだらちょっとどころかかなり引くし。そんなことよりも今は結果を知るために目を開けないといけないだろう。

 そうして俺は恐る恐る目を開けると、見えてきたのは開かれた手が五つ、残るは俺のピースをしている右手。

 どうしようもないくらい完璧な勝利だった。



 学事補助委員が決まると他の委員会は余った人の駆け引きと妥協によって決まっていき、すべて決まると男子は自分の席に戻っていった。女子もほぼ同時に決まり席に戻っていく。それと入れ替わるように成田たちが前に立った。


「それじゃあ今から委員会メンバーを発表するわ」


 そう言って成田が黒板にそれぞれの各委員会に選ばれた人の名前を綺麗な文字で書いていく。

 そして、学事補助委員会のところに俺の名前と女子の名前が書かれた。


「えっと……小鳥遊優華たかなしゆうか……?」


 あー聞いたことがある。確か陸上部で百メートル専門だったはず。

 何故俺が知ってるかという、別に追っかけとかファンとかストーカーって訳じゃない。去年、俺の学校から唯一インターハイに出場したという事でよく覚えていた。ただ、一年の時も二年の時もクラスは違ったし、話した事ないしでそれ以上の事は全く分からない。


「これで全部ね。選ばれた人は自分の委員会を忘れないようにするのよ。――先生終わりました」

「お疲れ、それじゃあ戻っていいぞ」


 そう言って岬先生は立ち上がり成田たちと入れ替わる形で黒板の前に立った。


「最初の委員会は来週の月曜からだから忘れないように」


 先生の雰囲気的にこれでこのホームルームも終わりそうな感じだ。


「それじゃ、少し早いけど休み時間にしていいぞ。ただ、チャイムがなるまでは教室にいろよ」


 そして先生がそう言うと、クラスが授業の雰囲気から休み時間の雰囲気に変わる。ただ、一応授業中だからだろう、岬先生は教室に残ったままだ。しかしそんなことを気にする人は一人もいなく、ある者は立ち上がり友達のところに行ったり、ある者はスマホをいじったりと様々だ。

 俺は特にやることも無いのでスマホでもいじろうかと思ったところ、


「よかったな蒼真。これで三年連続、三連覇ってとこか?」


 と龍也に話しかけられた。

 俺はスマホをポケットにしまったまま龍也と話すことにする。


「ま、そうだな。ホントに勝ててよかったよ。龍也だってよかったな」

「まーな。あとは後期でも何もしなければ完璧さ」

「一回くらいなんかやれよ」

「やだね」


 龍也は即答した。こいつは中学の時に委員会で嫌なことでもあったのかというくらいに頑なだ。まぁ、龍也のことだから実際はただただめんどくさいだけだろう。


「ま、これで変なこと気にせず平穏な高校生活が送れるわ」

「だろうな。でも、お前の高校生活って平穏すぎて退屈じゃねぇ? 学校終わったらすぐ帰るし。もう三年だけど部活とか何かやらねぇの?」

「あのなぁ、やりたい部活があったら一年の時に入ってるって言ったろ? それにこれと言ってやりたいことも思いつかねぇ」


 俺はそう言ったが確かに平穏すぎて退屈だと思ったことはある。ただ、自分から何かをしようとしたことが無い。今は学校で勉強して帰るという、ある意味学生らしくないことしかしていない。俺は完全に受け身で『何か面白い事があればいいな』と思った事は何度あるか分からないけども……それでも俺は待つのみだ。


「ホントつまらん高校生活だよな……そうだ! 恋愛でもすればいいじゃん。委員会のペアの女子と。何か漫画っぽくていいし、そうすれば蒼真の灰色な高校生活がバラ色に変わるぞ?」


 すると龍也はヘラヘラしながらそんなデリケートなことを言ってくる。しかも、完全な思いつきで。


「は? いきなり何を言い出すかと思えば……お前の頭はお花畑か? それに龍也、お前にだけは言われたくないんだけど、こと恋愛に関しては。お前は人の心配するよりまず自分の事を何とかしろよ。もう三年だぞ?」


 ただ、デリケートに感じるのは俺ではなく龍也な訳で……

 なので、俺は小声でそう言ってやった。普通に話してやってもよかったのだが、そこは親友の情けだ。

 さすがに龍也の恋愛対象がいる教室内、しかも不特定多数の人がいるのに普通の声量で話すのは流石に可哀想すぎる。


「……うるせぇ。こっちもいろいろあるんだよ……」

「そう言って二年間無駄にしたよな? せっかく同じクラスになったんだから腹くくれって。もう次は無いんだぞ?」


 俺は一年の時からこいつの好きな人を知っている。

 名前は佐山香織。龍也とは同じ中学出身で二人の仲は悪くない。俺から見れば仲が良くてお似合いなのだが、龍也はなかなか一歩を踏み出せないでいる。

 俺も話した事はあるが、悪い印象は全くない。スポーツ女子という感じで明るくモテそうだ。実際、佐山は陸上部だ。

 そのため彼氏なんていつでも作れそうなのだが、今のところそんな噂を聞いたりしないので不思議な事に未だ独り身のようだ。俺は龍也の事が好きなんだろうと思うけど、裏なんて取ってないしどうせ信じてくれないから龍也には言ってない。


「……分かってるよ」


 そう言って龍也は黙り込んだ。もう話しかけるなという事だろう。お前から話振ってきたんだけどな……

 ちらりと隣を見ると顔を赤くして前を向いている。なんだか面白い。

 あ、そうだ、こいつの恋を手伝ってやるか。当然、無理のない程度にだけど、そうすれば龍也の恋も成就して俺の学校生活も面白くなるはずだ。人の恋路ほど面白い物は無いしな。

 俺はそう秘かに誓いを立てた。

 俺が龍也の恋をか……今年は何かが起きるかもな。

 そう考えるとチャイムが鳴った。これで本当の休み時間が始まった。


「それじゃあ教室から出ていいぞ」


 岬先生がそう言うと、何かから解き放たれた様に教室から人が出ていく。俺も水飲みに行くか。


「あと、学事補助委員の如月と小鳥遊は放課後二人で職員室に来るように。じゃあまた帰りのショートホームルームで」

「……え?」


 岬先生はそう言って教室から出ていった。

 俺は先生のその意表を突かれた一言で固まってしまう。

 俺、今日仕事あるの?

 初日から仕事があるのは初めての事態だ。たまたま仕事があるのならいいが、このペースで仕事が入ってきたら俺が補助委員を選んだ意味がなくなる。

 何かすげー嫌な予感がするんだけど……まぁ、とりあえず放課後になってみないと分からないか……

 俺はある種の不安を抱えながら放課後まで過ごす事になった。

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