『視線』を入れて【気持ちいい】

 物心付いたときには飼っていた猫を殺していた。それを見て苦々しい顔を浮かべる両親を見て、初めて笑った。

 だから殺し屋という職業は私の天職なのだ。混乱の中、踊る私を捉えるいくつもの視線、いや、死線。その線をなぞる様に飛ぶ曲芸の弾道。私はその全てをかわして目標を刈り、苦い顔をあざ笑う。

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