『囁き』を入れて【対抗心】

 不快だった、街を蔓延るリア充が

 俺は昔から勝ち誇った顔が嫌いなんだ。

『ねぇ? 勝ちたいんでしょ?』

 ふと脳に響く甘い囁き、ああ、そうだ、頭をかち割ってやりたい。

『良い表情ね、素敵』

 ゆらり、握りしめた鈍器を“自分の頭”に振り下ろす

 驚愕に歪む顔。リア充も、囁きも、俺自身もだ。

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