天井の赤い染み
ツヨシ
第1話
昔住んでいたマンションでの出来事。
ある日、ソファーで横になっているとき、俺は気付いた。
天井になんだか赤黒い染みがあることに。
――なんだあ?
その大きさは人の頭くらい。
形もそんなもんだ。
しかし疲れていたのでそれ以上は追求しなかった。
次の日の朝、天井を見上げると、やはり丸くて赤黒い染みがあった。
そして仕事から帰って見てみると、頭のようなものから頭よりは幅が狭い四角形の何かが生えていた。
それは俺には頭、そして首に見えた。
――なんか気持ち悪いなあ。
大家に相談することも考えたが、面倒だと思い、結局そのままにした。
翌日の夜には、首に見えるものの下に、どう見ても胴体にしか見えない染みが出現していた。
そしてその次の日には、胴体の右上部から棒のようなものが生えていた。
俺にはそれは頭、首、胴体、そして右腕に見えた。
――やっぱり大家に言うべきかな。
と思いつつも、その日はとりあえず寝た。
翌日、仕事から帰ってくると、今度は胴体の左上部から棒のようなものが現れた。
それはやっぱり、左腕にしか見えなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます