たぁくんの恩人





 朝。


 作業所でたぁくんから声がかかりました。


 バンドを組まないかと。


 あなたは3日待つと言いました。


 そして、あの公園。


 そう、いつか見た景色の場所です。


 あの公園で、全てが始まったんですよね。


 3ヵ月が経って、俺はなんとか曲を弾けるようになって、作業所の20周年で披露しましたよね。

 

 たぁくんは歌っている最中、ずっとある職員を見ていたと、終わってから言っていましたね。


 その恩人に下の名前で。


 たぁくん「○○○様って呼んだら怒られるかな?」


 俺「多分、はい」


 これだけじゃないんですよね。


 恩人にあだ名を付けるのは、たぁくんしか居ないですよ。


 その恩人にまた。


 たぁくん「狼、ウルフっぽいよね。カッコいいよね」


 俺「はは、そうですね」


 恩人はその人だけではないので、次の機会に書きますね。


 たぁくんの恩人はみんな、納得がいくほど素晴らしい人たちだと思います。

 

 俺が出会わなければ、居なくなる事は無かったのに。


 そう思います。


 俺のせいです。


 でも、自分はたぁくんの事が好きです。


 たぁくんをもっと、色んな人に知って欲しい。


 たぁくんの事を思い出すと、幸せな気持ちになります。


 激しい後悔もありますが、それ以上に。


 では、また。


 祝日にゆっくり書こうと思います。






 

 



 

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