2日目

「ならアパートの管理人してみない?」


想像していた文句とは違う、予想外な申し出を受けたのが昨日の事。

今、私は例のマンション前にいる。


一部始終を見ていたらしい店長に、何やら慌てて


「休んで行ってこい」


と指示されてしまった。

休日返上で給料発生しない...ブラックかよ


(フリーターでもなんでもいいから早々に職場変えたい)


と心の中で呟きながら、入口の戸に手をかけた。


プルルルル♪


ビクッ


「あーもしもし警察ですか?家の前に不審者が」


「えっちょっまっ」


聞こえてきた不穏なセリフを訂正しようと渋っていた1歩を踏み出す。


...が、忘れていた。

まだ戸を開けていないことに。


「っ?!!」


痛みで前が眩み、意識が遠のいていくのを感じる。


バタンッ


コンクリートに身体が打ち付けられ、うったおでこ同様後頭部が痛い。全身も痛い。

このまま死ぬのか…


「大丈夫ですか?」


大人びた声を発したのは幼い少女らしきもの。

そっと頭に手が乗る。

柔らかくて、小さい子供の手。

汚れきった世界で最後に触れられたのが、純潔な天使(ロリ)なら...


「わ...我が一生に悔いなし」

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夢卵荘~寮母(仮)始めました~ みおう @onasu8989

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