第11章

第98話 レベリング要員追加



 シルフィーネの丘


 翌朝、僕達は再びシルフィーネの丘へとやってきていた。

 シロナも一応ついてきている。

 元からレベリングの指導してたから、ついでにやってく方が効率が良い


 朝早くだからか、周囲には他のプレイヤーの姿はない。

 シロナの言っていたやつらの姿も見えなかった。


 眠そうにするらいかは、ゆらゆら頭を揺らしながらこちらを見て話しかけてくる。


「お兄ちゃんっ、心配性になった?」

「心配性すぎるくらいでちょうどいいんだよ、この世界では」


 どんな行動に出るにしても、用心深くなるにこしたことはない。


 とにかくそういうわけだから、家に備えてあった装備品をらいかに与えてステータスを底上げ。

 装備品の効果や戦い方についても、もう一度教えておいた。


 らいかの現在のステータスはこんな感じだ。


 名前:ライ・カーネル

 性別:女

 職業:黒魔導士

 レベル:30

 状態異常:なし

 装備品:円環のブレスレット(魔法攻撃力上昇)・大樹のケープ(物理攻撃防御力上昇)

 武器:漆黒のワンド

 スキル:雷属性魔法攻撃


 救助スタッフの努力のおかげなのか、攻略に興味がない生産職程度のレベルは備わっているみたいだった。

 しかし、彼等ができるのはそこまでだったようで、スキルはゼロ。らいかが身につけていた最初の装備品も初心者並みの物ばかりだった。


 今は僕の物をあげてるけど、そのうちらいかにあわせた物をちゃんとみつくろってやらないといけない。


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