ペイル・ライダー

夏府トリオ

第1話 その日


「状況は逼迫している」

もう何度目か分からない淡々とした上官の定型句を聞きながら、白縫しらぬい少尉は窓の外を見た。彼女をはじめとした一個小隊は、雷雲立ち込める曇天の中を軍輸送機に揺られている。

「『先祖返せんぞがえり』の発生が今から2時間半前になる本日1100、日本の東京エリア西端にて観測された。観測班の報告に拠れば、それから1時間後の1200に『羽付き』の増加傾向を確認。更に1時間後の1300より、半径5km以内は完全に連中の勢力圏内になっている。同時刻、該当エリアにて所定の次元偏位じげんへんい傾向を確認。我々に出動要請が下りた」

 白縫は「何が出動要請だ、許可の間違いだろう」と心の中で毒突いた。


 彼女の所属する軍務組織はその性質上、常に状況が最悪化してから任務を受諾――正確には許可される。それは組織が持つ些か複雑な成り立ちも背景にあったが、厳密にはもっと根本的な問題によるものだった。

それは白縫達の部隊が、ある特定の状況下においてのみしか機能することが出来ない、という致命的な欠陥に由来する。

「これを請けて我々R09小隊は30分後、1400より降下作戦を開始する」

 手遅れ。有り体に言えば、それだけの話だった。

「現地に残存する生体反応を総て排除しろ。迅速に、そして確実にだ」

 何もかもが終わった世界。

 ヒトの世が終わり、《羽付き》と称される八百万の異形が跋扈する煉獄。


 それが民間軍事企業『Minstrel Military Service』の所有する特殊部隊――通称『ペイルライダー』と呼ばれる出来損ないの死神達の、唯一の戦場だった。



◇◇◇



 きりきり。きりきり。



「あっちいなあ」

 蝉の声が響く青空の下で、伸びをしながら寿人ひさとがぼやいた。短く切り揃えられた彼の髪の隙間から、汗が一筋の線を引く。

「もう七月だからね。これも日本の風物詩だよ」

 僕が辺りをぼんやりと見渡しながら応じると、寿人はつまらなそうに煙草を取り出した。

 夏真っ盛り。大学の敷地内に設置された喫煙所には屋根が無い上に、周囲の景観から隠れ潜むように設計されている。ぽつんと置かれた赤いブリキ缶と、カビや苔まみれのベンチが物悲しい雰囲気を漂わせていた。

 視界を遮るキャンパスの白い壁は、長年蓄積したタールの付着によって灰色になっている。

「ほら、お前もどうだ。メンソール吸うとスッキリするぜ」

 寿人に差し出されたそれを有り難く受け取って、口に咥えた。火も着けていないのに、ぴりっとした清涼感が唇に走る。

「――ふぅ。いやまったく、こいつに関してはテロリスト達に感謝だな」

「不謹慎だよ、寿人。火貸して」

「吸っておきながらよく言うぜ。ほら」

 かつて繰り返す増税によって一箱二千円もした煙草は、昨今の時勢からいつかの戦時中に近い値下げを果たしている。一本あたり五円のこれは、今や僕たち庶民の身近な娯楽へと返り咲いていた。

 もっとも、電気タバコが覇権を握って以来紙タバコなんて吸うのは物好きだけだ。屋内でも吸える電気タバコとは違い、紙タバコは未だに一部の喫煙所でしか楽しめない。

 30度を越えた屋外の喫煙所までわざわざやって来る人間は、この学校では僕と寿人ぐらいらしい。

「一週間ぐらい前か。北海道の方でも、そりゃもうエライ騒ぎだったらしいぞ」

「ほんと、不謹慎だなあ。被害にあった人達に会わせる顔がない」

「生存者なんて殆どいないんだろ? 会う事なんざないさ」

 僕はため息に代わって煙を吐き出した。

 青空に融けるそれを見届けながら、寿人がまた口を開く。

「いや全く、日本に生まれて良かったぜ。あちいのは勘弁だけど」

「欧州の方とかは酷いらしいね。毎月のようにどこかでテロが起きてるってさ」

「それに比べりゃ、こっちはまだ平和だな。精々半年に一回、あるかないかだ」

 五〇年くらい前の時代は、そもそもこの国でテロなど滅多に無かったらしい。他県を行き来するために特別な免許が必要になる現代では、考えもつかない世界だ。

「テロといえばさ、寿人。再来週、社会人類学のレポート提出あるよ」

「げ、まじかよ。つかそういやそろそろ試験期間か……いや、ますます暑く感じてくるわ」

「どんな理論さ。現実逃避してないでメッセ開いてくれ。課題送ったから」

「そう言われても暑いもんは暑い……お、来たわ。さんきゅ」

 視界にメッセージ通知が割り込む。手首の端末を操作して開いてみると、寿人そっくりのニヒルに笑う狐が眼の前に飛び込んてきた。思わずのけぞりながら、慌てて画面をオフにする。

「うわ! お礼でブラクラみたいな物送るなよ」

「ブラクラってまた時代錯誤な言葉使いやがって。お茶目だろ? 気にすんなよ」

 きしし、と寿人は嬉しそうに笑った。

「『網膜ディスプレイ』なんて洒落たもん使おうとするからそうなるんだ。俺みたいな奴にとっちゃ、格好のエサだぜ」

「寿人だって使ってるくせに、何言ってるのさ」

「俺はちゃんと対策してるからいいんだよ。お前は機械音痴だろうが」

 何故か僕が悪いような言い方をされたのは気に入らないけど、機械音痴なのは事実なので思わず黙り込む。実際、視界に直接映像を映す『網膜ディスプレイ』は基本的に一般人の利用が非推奨されているツールだ。


 二十年ほど前、人体とテクノロジーの融合における研究が急激に進歩した頃があったらしい。しかし、それは最終的に人の悪意によって打ち止めになった。クラッキング、というコンピュータの歴史において常に付きまとう問題によって。

 脳に多機能コンピュータを埋め込んだ最初の人間は、ネットに接続した三時間後に自ら目玉を掘り出したあげく、首を三六〇度回して死んだそうだ。想像するだにスプラッタなその事件は、当時の反サイボーグ論者とかいう人達の追い風となって時代を制した。

 そのすぐ後に起きたテロ事件のラッシュによって社会は余裕を失い、ついに人体と機械の融合研究は終わりを告げる。そうして残ったのは、あくまでも人体の付加装置として利用するだけのテクノロジーだけだった。その一つが、この『網膜ディスプレイ』だ。コンタクトレンズにスマートテクノロジーを云々、っていうのがメーカーのウリ文句。

「大人しくスマホ使っとけ。うっかり網膜焼かれでもしたら洒落になんねぇぞ」

「うーん……でも便利だしなぁ」

「バカとハサミは使いよう、ってな。何事にも身の程ってもんがある」

 言いたいことは分かるけど、使い方は致命的に間違えている気がする。僕が機械に疎いのと同じくらい、寿人は日本語に疎かった。僕らの学部は文学部のはずなんだけど。

「一昨日買ったばっかりなのになあ、コレ」

「クク、高い勉強料だったな……ん?」

「? どうしたのさ、寿人」

 寿人は急に空を見上げたと思ったら、そのまま固まってしまった。僕の掛けた声に反応する様子もない。

「なんだ、コレ……羽根?」

 寿人は依然空を仰いだまま動かない。

「羽根が降ってる……すげぇ……」

「降ってるって……どこに?」

 寿人の声につられて、僕も空を見上げた。けれど、目に映るのは雲一つない青空だけだ。

「……もしかして、寿人クラックされてない?」

 と、寿人の方を振り向いて思わず体が固まった。


「――」


 目が合う。寿人が両目で僕を見つめている。

 寿人の目は瞬きひとつせず、僕を見ている。

 でも、それはおかしい。

 なぜって、それは。


 寿人は、空を見上げているんだから。


「――ひさギぇ」

 ぼきり。


 きりきり。きりきり。

 蝉の声が響いていた。




■■■




 ぽつり、という感触が頬を叩いた。

「ん……あれ」

 意識が浮上する。朧げな思考の中、どこかで嗅いだような匂いを感じる。それが雨の匂いだ、と理解すると同時に目が開いた。

「あ……寿人?」

 僕の呼びかけに応じる声は無い。肌に触れるコンクリートの感触に気付いて体を起こすと、空が一面の雲に覆われているのが見て取れた。喫煙所には相変わらず人気がなく、それどころか寿人の姿も消えている。

「今、何時だろ」

 『網膜ディスプレイ』を立ち上げて確認してみる。視界の右上に表示されたデジタル時計は、間もなく14時になる事を告げていた。僕が寿人と駄弁っていたのは、昼休みだったはず。となれば、およそ2時間近く地面で寝ていたことになる。

「そんな馬鹿な……誰もおかしいと思わなかったのか。あ、授業……」

 まだ頭が呆けている。どうしてこんな場所で寝ていたのか、まるで思い出せない。そもそも、寿人は何処に行ってしまったのだろうか。

「いや、それよりも暗すぎる。今日は一日晴れだったはずなのに」

 一面の曇り空だった。黒いモヤが空を覆い尽くし、太陽光の一切を遮っていた。夜を迎えるにはいくらなんでも早すぎる。

 習性のような動きで天気予報を確認しようとして、気が付いた。

「ネットに繋がらない? どうして!」

 視界に映る圏外の文字。プロバイダに切断されるような覚えはないし、サーバーメンテの告知も無かったはずだ。二一世紀も半ばを過ぎた時代には、およそ有り得ない現象。

「くそ。こんなところに置き去りにしやがって、寿人のやつ」

 ぽつり。悪態をついた瞬間、頬に微かな感触が落ちる。

「雨か……そりゃそうだよな、こんな天気」

 灰色の地面に斑点が増えていく。とにかく雨宿りをしなければ、と思い立って喫煙所を後にした。

蝉の声は、一層強く響いていた。







 雨の匂いは増すばかり。駆け込んだ建物の入り口から、外を覗いた。

「なんか、思ったより降らないな」

 通り雨、というやつだろうか。空は依然曇り空だが、雨足は不安定だ。喫煙所を出てキャンパスを横切る最中、殆ど濡れることも無かった。しばしば見かける他の学生たちもあまり気にかけた様子はない。

「電波は……まだ入ってない」

 他の人達はこれを何とも思わないのだろうか。あるいは、自分が知らされていないだけで大規模なサーバーメンテが予定されていたのかも知れない。

「この程度の雨なら、寮まで戻れるかな」

 僕は大学に通うにあたって寮を利用している。というか、今時寮を利用しない学生は珍しい。よほどの事が無ければ県を出ることなど滅多に無いが、わざわざ家から学校に通うなんて非効率的というのが今の世間の常識だ。

「五分くらいなら大して濡れないだろうし……うん」

 無線電波は県ごとに基地局が設置され、管理されている。寮のPCなら有線が引かれているし、もしかしたら繋がるかも知れない。薄情者であるところの寿人も、寮に戻れば会えるだろう。お互いサークルにも入っていない身の上、毎日開かれる男連中の麻雀大会だけが僕と寿人の心のオアシスだ。

「……よし」

 降ったり止んだりを繰り返す雨にさらされながら、僕は寮へと走った。



「あれ、繋がった」

 寮の部屋に着いて早々、ノートPCを開いてみるとあっさり回線は繋がった。そのまま流れで天気予報を開いてみると、“曇り”とハッキリ表示されている。

部屋に戻る道すがら、廊下ですれ違ったよっ友連中に聞いてみた時も「は?」と疑問符を浮かべられただけに終わった。

「もしかして、買って早々壊れただけ?」

 手首の端末をこつりと叩く。開いた画面は未だ圏外だ。『網膜ディスプレイ』はこれとセットになっており、本体である端末から視界へと映像が送られる。考えられるとすれば、この本体が不良品か、はたまた即ご臨終なされたかのどちらか。

「……最悪だ」

 高かったのに。勿論修理に出せばいいだけなのだけれど、新品のデジタル機器に対する愛着はあらゆる時代、あらゆる国で男子共通の性のはず。

 思わず髪の毛をかき上げると、ぐしゃりと濡れた感触が手に馴染んだ。

「あ……くそ。風呂入ろ」

 落ち着いたら寿人の部屋に乗り込んでたたきのめしてやる。

 そう心に誓いながら、洗面所に向かう。

 寮の部屋は1DKタイプ。年代もののため、AIアシスタントだとかセンサーライトといった洒落たものは無いけど、とりわけ不便もない。なにより広いのがいい。学生の一人暮らしなんて大概ワンルームだし、風呂場もトイレと別れているのがなお素晴らしい。元々一般のマンションだったらしく、プライバシーもがっちり保証されている。

 年季は感じるが綺麗な洗面所に入って服を脱ぐ。その直前に、はたと気付いた。

「っと。先にこれ外さないと」

 端末を手首から外す。

「レンズケースは……っと」

 コンタクトレンズ用の洗浄ケースを手に取る。ある程度雑に扱えるのも《網膜ディスプレイ》の利点の一つだ。


「あれ?」


 『網膜ディスプレイ』は苦もなくとれた。なのに、何故だろう。

 まるで、映画でも見ているみたいな。


 濡れた髪の毛、それはいい。雨に振られたんだから、当たり前だ。

 濡れた服、それも当然。傘もさしていなかったのだから。

 蝉の声が聞こえている。けどだって、それは夏だから仕方がない。

 雨の匂いが粘膜に馴染んでいる。何故か、小さい頃の事を思い出す。


 けれど、鏡に映る世界があまりにも鮮烈すぎた。


 僕の髪の毛は黒だ。だというのに、今はパンクにキマっていた。

 私服は地味に、それが時代のスタンダード。これはちょっと派手すぎる。

 蝉の声が近い。誰だよ、屋内で蝉なんか飼ってる奴は。

 雨の臭いが鼻を刺している。違う。雨の匂いは匂いであって臭いなんかじゃない。


 視界は赤く、臭いは鉄。濡れた手は、べちゃりべちゃりと粘りつく。


「あ――ひっ」

 喉が引きつった音を漏らす。

 びりびり、と体に張り付いて固まっているTシャツを力づくで脱ぎ捨てた。首に引っかかっても関係ない。一刻も早く、早く脱がないと。破けたって知るもんか。だって、訳がわからない。こんなの、現実的じゃない。ばりばり音を立てて崩れる髪型とか、ピエロみたいに極彩色の僕の顔とか、全部全部全部むちゃくちゃだ。そういえばさっき寮の廊下で蛙を踏んだ。ぶちゅりとした感触はまだ覚えてて気持ち悪いけどでもそもそもなんで寮内に蛙なんかいるはず


「痛っ! おま、痛いっておい! 痛っいたたいたいたいあひぃっtはあぶぇ」


「っ!」

 叫び声が聞こえた。僕のものじゃない。怖くて仕方がないけれど、叫ぶ余裕すら今の僕には欠片もない。

 どうかしてる。こんなの、三流のホラーもいいところ。血まみれの僕と叫び声が響く寮なんて、今時名画座のB級ホラー特集でも見ないテーマだ。

「くそ、落ち着け落ち着け落ち着け。どうしよう、どうしよう」

 頭が回らない。どうしたらいいのか、選択肢が浮かんでは消えていく。

「違う、とりあえず体を洗おう。服脱いだし、洗わないとヤバイ」

 何がヤバイのかも分からないけど、追い立てられるように風呂場の扉に手を掛けた。

 ごん。

「あ?」

 ごん。ごん。ごんごんごんごん。ごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごんごん。

「な、なんだよう……! もうやめてくれよお……」

 部屋に音が響く。風呂場からじゃない。洗面所の扉でもない。玄関だ。玄関がけたたましく僕を急かしている。

「なんだ、なんだよ! 誰だよ!」

 洗面所から飛び出すと、ぼこぼこと膨らんだ鉄製の扉が見えた。僕だって馬鹿じゃない。あれを開けちゃいけないってことぐらいは分かる。けど、分かるだけだ。その後が浮かんでこない。

 ごん。

 また一つ、膨らみが増える。

 ごん。

 4つが3つに。3つが2つに。群れを増やした膨らみが少しずつ塊になっていく。まるで大昔に流行ったゲームの雑魚キャラだ。いつだかに寿人と徹夜でやったからよく憶えている。

「――っっ」

 耐えられなかった。徐々に形になっていく、得体の知れない何か。それを見届ける勇気なんて、僕には無かった。ロング丈のジーンズだけを慌てて履き込んで、狭いベランダに飛び出した。僕の部屋は三階にある。降りられない高さじゃない。

「もう、なんだよ! なんなんだよこれえ!」

 半分泣きじゃくりながら壁を走るパイプに足を掛けた。裸足の土踏まずが、ずるりと滑る。思わず目をやると、パイプは赤く染まっていた。パイプだけじゃない。外の世界は薄ら暗いくせに、目眩がするほど赤かった。

「だめだ、靴! 靴がないと――」

 降りられない、と玄関に戻ろうとした瞬間。

 ごりん、と一際大きな音をたてて鉄の扉に穴が空いた。


 ――指?


 白々しい電灯の明かりが、穴から生えた肌色を照らす。なんだか間抜けな光景だ。頭ぐらいのサイズがあるそれはつるつるで、変な愛嬌を感じさせた。

「は、はは。なんだよそれ」

 口から乾いた笑いが漏れる。それを聞いて、怒ったのかも知れない。

 ぶるり、と震えた。ぶる、ぶると不規則にまた震える。まるでインコみたい。あるいは、陸に揚がった魚だ。

 ぶる。ぶる。ぶるぶるぶるぶるぶるぶるぶる。

「あ」

 めきりめきりと音をたてて扉が歪んでいく。

「ひっ」

 また喉が引きつる。そして、どん、と腰に走る衝撃。

 それが何なのか理解するよりも早く、世界が引っくり返って。



 どすん、という音が体に響いた。



「――それだけじゃ死ねないでしょうに、可哀そうな人。もっとちゃんと、殺してあげる」

 薄れゆく意識の中で。

 泣いているような、優しい声が聞こえた気がした。



 いつの間にか、蝉の声は止んでいた。










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