孤児院を出てすぐ、エネルギー会社に就職したヒカリ。
その仕事は、資源となる「龍」を狩ることだった。
山奥の支部に集められたのは、孤児ばかり。
仕事自体は危険だが、日常の待遇は悪くない。
しかし、会社には何か裏がありそうで……?
限られた数の大人はいますが、
閉鎖的な環境の中の少年少女たちの人間関係。
一人ひとり性格も考え方も違います。
ヒカリを慕うもの、嫉妬するもの、祭り上げるもの。
彼らが殺す龍とはいったい、何なのか?
真実に触れ、危機が訪れたとき、
狩子たちの小さな社会が崩壊していく。
息詰まる展開。
綺麗事だけでは、救えない。
エピローグが、とても印象的でした。