プロミス

「それじゃあ、レシピを教えるね」

 材料

  鶏肉          好きな部位 好きな量

 

下味

  塩コショウ       適量

 

卵液

  卵           1個

  牛乳          50cc

 

唐揚げ粉

 唐揚げ粉(市販の物)  大さじ2

 中力粉         大さじ2

 片栗粉         大さじ1

 塩コショウ       大さじ1弱


 作り方

1、 鶏胸肉ともも肉を使う場合は、フォークで数十か所、突き刺してから、食べやすい大きさに切っておきます。

2、 鶏肉に塩こしょうを振り、下味をつける。ボウルに卵液の材料・唐揚げ粉の材料をそれぞれ混ぜ合わせておく

3、 2の鶏肉を卵液にくぐらせ、唐揚げ粉をつける。

4、 フライパンに鶏肉がかぶる位の油を入れ、強火にかけて、すぐに3を入れて160~170度の設定で12分程度揚げます。

「こんなに簡単で良いんですか? 刻んだチョコとかパクチーとか入れなくて良いんですか?」

 確かに唐揚げにチョコソースをかけて食べたりするところもあるけど……。

「そういうことは基本が出来てからにしようね」

 何事も基本が大切です。


「次は大根と厚揚げの煮物を作りながらサラダを作ろう」

 材料

  大根       一口大に切ったものを人数分×4つ

  厚揚げ      一口大に切ったものを人数分×4つ


 調味料

  水        具材が浸る程度

  ほんだし     大さじ2‐3程度

  醤油       大さじ2程度

  砂糖       大さじ1‐2


作り方

1、 大根は食べやすい大きさに切り500wで7分チンし厚揚げは適当な大きさに切り鍋に入れ大根もいれ水、醤油、砂糖、ほんだしをいれ鍋蓋をし、煮込んでいきます。

2、 13分程度煮込んだら出来上がり。


「なんだか、調味料がザックリし過ぎじゃないですか?」

「煮物の味付けの黄金比って出汁10:醤油1:みりん1なんだよザックリとした味の付け方が分かったらあとは家族の味って感じかな? 煮物って家庭の味だから……。だから俺が教えるのは基本の味だから」

 そういって笑いかけると興味深そうに俺のことを見つめてくる。

「先輩の家の味って、どんな感じですか? 今度、私が作ってみます」

 何でそんなことを聞くんだろう? 不思議に思いながらも教えることにする。


「ウチの煮物は死んだ父さんが京都の人だったから醬油が薄口で出汁は昆布出汁だったかな……。でも、今は美遥の好みに合わしているから関東風の味付けで今教えたのと然程変わらないよ」

 そういって使っていた薄口しょうゆや昆布出汁のメーカをメモした紙を渡す。

「ありがとう! 私が先輩の家の味を再現してみせます」

 何故そんなに嬉しそうなのだろう? まあいいや、大根とちくわのサラダに取り掛かろう。

「それじゃあサラダを作ろうか」

 材料

  大根      1本

  ツナ缶     1缶

  ちくわ     3本

  鰹節      適量


 ドレッシング

  ポン酢     50cc

  めんつゆ    50cc

  柚子胡椒    小さじ1

  塩       少々


作り方 

1、 大根は皮をむき、千切りにします。辛そうなら水にさらしておくことをお勧めします。

2、 大根に塩を振りかけ、大根の水分を絞り出します。

3、 ぽん酢、めんつゆに柚子こしょうを溶いて大根にかけます。そこにツナ缶を汁ごといれます。

4、 適当な大きさに切ったちくわ、鰹節をいれて和えます。

「簡単ですね?」

「そうだよ、最初は簡単な物から作らなくちゃ」

 二人で出来上がった料理をお皿に盛り付けてテーブルに運ぶ。

「お母さん、お父さん、お昼ご飯出来たよ」

 そういって小春ちゃんは両親を呼びに行く……。

 正直、帰りたいんだけど……。


「うわぁっ、すごく美味しそう」

「この料理を小春が作ったのかい?」

 キッチンに小春ちゃんの両親がやって来る。

「違うよ、私一人だとこんなに出来なかったよ……。先輩のおかげです。ねっ、先輩♪」

 そういって、お父さんに俺のことを紹介し始める。

「今日、私に料理を教えてくれた継先輩。継先輩は、生徒会のメンバーなの」

 小春ちゃんは嬉しそうに俺のことを紹介する。

「そうか……。ご飯、食べよう」

 怒ってるのか? 怒ってないのか? 反応が薄いから全く分からない。

「あらあら、お父さんたら喜んじゃって……。小春がご飯を作ってくれたから嬉しいのね?」

 マジかぁー、今ので喜んでいたのかぁー、まったく分からないぞ……。


「また来なさい」

 どう反応するのがいいのだろう? とりあえず小春ちゃんに話を振ろう。

「いいのかな小春ちゃん?」

 そう尋ねると小春ちゃんは頷いて

「勿論です。先輩、これからも来てくださいね♪」

 その後、簡単なお菓子のレシピや苦手と言っていた古典の勉強を教えた……。


「それじゃあ、そろそろ家の夕飯の準備をしなくちゃいけないので失礼します」

 小春ちゃんのお母さんとお父さんに挨拶をして家に帰ることにした。

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