継君は普通がいい

兎神 入鹿

  nexus

「私、けい君のお嫁さんになる! 」

「俺も絶対にみっちゃんを迎えに戻ってくるよ! だから待ってて、それとコレもみっちゃんにあげる! 」

 その約束は俺が幼稚園の頃にした結婚の約束…。

 そんな約束、この街に戻ってくるまで思い出さなかった古い記憶…。

 

 あの頃、母親と父親が交通事故で亡くなって、感情がグチャグチャしていて約束をした『みっちゃん』の顔すら覚えていない。覚えているのは公園でよく遊んでいた仲の良い女の子に迎えにくると約束をして何か大切な物を渡して、再会を約束をしたことだけ…。


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