レビュー、みたいな

 作品を公開している者にとって、第三者によるレビューは非常にありがたいものだと思います。また、読む作品を選ぶ際の参考にもなります。できれば読んでもらったみんなにレビューを書いて欲しい、けれどそれを無理強いすることはできません。それだけに、書いてもらった時のうれしさと言ったら……。

 さて、各小説投稿サイトにおけるレビューのシステムはどのようになっているのでしょう? 「評価システム、みたいな」でも紹介していますが、簡単にまとめてみたいと思います。


・なろう

 閲覧ページの最上部、固定メニューの「レビュー」をクリックして表示されるレビュー一覧画面にある「▽レビューを書く」をクリックするか、または最新話の閲覧ページ下部にある[レビューを書く]ボタンをクリックすると、レビューの入力画面が表示されます。レビューのタイトルと本文を入力し[レビュー投稿]ボタンをクリックしてレビューを投稿します。



・カクヨム

 目次ページの下部にある[レビューを書く]ボタン、あるいは閲覧ページの右側に表示される目次(※表示/非表示が選択できる)にある[レビューを書く]ボタンをクリックすることで、レビューの入力ができます。「カクヨム」では、テキストによるレビューのほか、星1~星3で作品を評価することもできます(星だけでもOK)。



・マグネット!

 「マグネット!」では、レビューを「書評」としています。書評を書くには、コメントの一覧表示ページを表示させ、「コメント」ドロップダウンメニューから「書評」を選び、その下の入力欄に本文を入力、[送信]ボタンをクリックします。

 送信した書評は、同じページに(コメント一覧の上に)表示されます。また、メニューから「みんなの書評」を選択すると、書評が更新順/人気順に表示されます。



・ノベルバ

 コメント機能はありますが、レビュー機能はありません。



・LINEノベル

 エピソード一覧が表示される作品ページの下方にある[レビューする]をタップするとレビュー画面が表示されます。ここで作品を星1~星3で評価為、レビュータイトルと本文(100~500文字)を入力し、画面右上の「投稿」をタップすればレビューが投稿されます。

 LINEノベルはPCからの閲覧はできないので、レビューもアプリから行います。



・ノベルアップ+

 エピソードの下に表示される[レビューを書く]アイコンをクリックすると、応援レビュー作成/編集画面が表示されます。レビューのタイトルと本文を入力し、ネタバレ設定のあるなしや非公開(下書き)/公開の設定、応援ポイント、ノベラ歩印の付与を設定したら、「入力内容を保存」をクリックします。

 「ノベルアップ」の場合、レビューやコメントに「ネタバレ設定」ができます。この設定を「あり」にすると、コメント欄やレビュー表示画面で「※注意!」という表示が出て、タップ(クリック)するまでは内容が表示されないしくみです。


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 レビューを行うには、基本的にそのサービスのアカウント登録が必要です。むしろアカウント登録しなくてもレビューできてしまったら、それはそれは恐ろしいことになりそうですし。また、当然ながら自分の作品にレビューを付けることもできません。


 各サイトの運営者は、それぞれレビューを書いてもらえるような努力の跡が見えます。たとえば、「カクヨム」では「第5回カクヨムWeb小説コンテスト」(カクヨムコン5)に合わせて、レビューしたユーザーに抽選で図書カードをプレゼントするキャンペーンを行っています。報酬インセンティブ方式ですね。


 しかし、こうした試みが上手くいっているかといえば、必ずしもそうとは思えません。レビューを書く人は固定化する傾向がありますし、レビューが書かれない作品も多くあります。それはそれで、作品の評価だと割り切ることができればいいのですが、作者側はどうしても忸怩たる思いを多かれ少なかれ感じでしまうものです。レビューを書かれやすい作品を書くことができればいいのですが、それは難しいでしょう。というか、レビューが書きたくなるような作品を書く方法があれば教えて欲しいくらいですよ。えぇ。


 運営側の立場に立って見て、レビュアーを増やすにはどうしたら良いのかを考えると、やっぱりそれほど手段があるわけじゃないんですね。前述したように何らかの形でインセンティブを与えることとか。別に図書カードのようなダイレクトなものでなくても、たとえばレビュアーを対象にしたコンテストとか(ランキングはちょい否定的)ね。それに付随して、レビュアーの信頼度とか評価のシステムも欲しいですね。また、「カクヨム」にあるような公式のレビュアーも手段のひとつですが、これも数多く、しかも異なる視点を持った人たちが望ましいでしょう。「カクヨム」の現状では、少し少ないかなと感じます。

 そして、以前にも書きましたが、チュートリアル形式でユーザーにレビューを書く体験をしてもらうことも必要だと思います。そうやってレビューを書くハードルを下げていかないと。各運営には、頑張ってほしいものです。



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