内容としてはいわゆるロボット三原則の変形のようなもので、生殖の再現のために作っては壊しを繰り返すというシチュエーションは悪くない。ただ、読む限りはかせがアンドロイドを複製し続ける非アンドロイドの装置を作成できない理由が思い付かない。その点は残念。文章については全体的にナレーションの単語をもっと平素なものに置き換えたほうがより童話的になり、暴力とのギャップで読者に強い印象を与えられるのではないだろうか?個人的な趣味の範囲にはなってしまうが博士と助手のやりとりも少々冗長に感じる。