知らないけどさ

知らないけどさ、考えてみるよ。


僕はこんな狭い街にずっと住んでいるけれど、世界は絶対に広くて、いっぱいあるんだよ。


陽気な音楽が聴こえる市場が。


近未来としか思えない光り輝く都市が。


大きな大きな映画館が街を映すそんなジオラマが。


足りないけどさ、考えてみるよ。


ジュラシックパークでしか見たことないけど、恐竜って昔は本当にいたんでしょう?


バックトゥザフーチャーでしか見たことないけど、タイムマシンって本当はあるんでしょう?


E.T.でしか見たことないけど、宇宙人って本当は今もどっかで見守ってんだよね?


もっともっと、考えてみるよ。


愉快な話を書くねって、思わず頭をかき撫でられたこと。


やるじゃんって、拍手だとか、褒め言葉だとか、なんだか奇跡みたいな幸せがあるってこと。


好きだよって、自分と同じ考えをしてる人がいて、音楽の趣味もちょっと似てて、ああ運命だって信じられる場合もあるということ。


妄想じゃないさ、考えてみるよ。


いつしか忘れかけてしまっていたかもしれないけど、とても美しい森があること。


いつしか興味を離しかけてしまっていたかもしれないけど、とても美しい夜空があること。


いつしか自ら限界を決めかけてしまっていたかもしれないけど、とても美しい夢があること。


迷うこともある、考えてみるよ。


大切なものはもっと大切にできるよ。


素敵なものはもっと素敵にできるよ。


終わりなんて、無難なんてない、いくらでも、いくらでも、自分を愛することができる。


考えてみるよ。


そうやってさ。

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