第10話「音楽の持つ強さ」 ~福笑い~

この歳になって、新しいアーティストの曲にハマるとは思わなかった。

 さっそく、私は「高橋優」のアルバムを購入した。


 私の年代だと中高生の頃は、

 ビーイング系全盛で次に小室哲哉、

 Mr.childrenなどが流行していた。

  

 当時はCDが売れに売れまくる時代だった。

 私も色々買ったが、

 「福山雅治」や「Mr.children」は今でも聴いている。


 大学生になると、「GLAY」や「L'Arc-en-Ciel」

 そのあとに「ポルノグラフィティ」などが台頭してきた。


 今でも忘れられない出来事がある。

 大学に入学して、軽音楽部に所属しようと思った。

 先輩から「何を聴く?何がやりたい?」

 と言われ、素直に答えた。


 当時は「ゆず」なども流行っていた。

 アコースティックギターやJ-POPなどがやりたいと言ったら、

 その先輩はバカにしたような表情になった。


 当時は洋楽やインディーズも全盛だったからだと思う。

 結局、そのサークルには入らずに、なぜか「心理学研究会」の中で

 バンドを組むというので、参加させてもらった。


 音楽は一生できる。

 音楽には力がある。

 そう思う。


 社会人になってからベースを始めたが、

 さすがに今は弾くことができなくなった。


 しかし、首が右に回ってしまう中で、

 音楽を聴くことは一番最適だった。

 なぜならば、寝ていても聴けるからだ。


 私は「高橋優」ベストアルバム「笑う約束」を何度も繰り返し聴いた。

 どれもいい曲だ。


「笑う門に訪れる何かを 愚直に信じて生きていいと思う」(高橋優・福笑いより)


 相手が笑えば、自分も笑顔になる。

 これは科学的にもそうらしい。


 脳の中のミラーニューロンが作用している。

 ミラーニューロンという神経物質が、

 笑顔から推察される「幸せな気分」に共感し、同じ気分になるのだ。



※副題は、高橋優さんの楽曲「福笑い」より

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