第八択。10秒後。
私はすぐには動かなかった。
10秒間、そこで待つ事にした。
理由は一つだけだ。
目の前の選択肢が正しいかを判断する為に、この部屋での選択が終わったのなら10秒を超えても何も起こらない筈だ。
そして11秒が経過してから私は入り口に向かって飛んだ。
今度は下半身が私を置いて行く事は無かった。
前は先の見えな通路。
そして足元には一枚の封筒があった。
私はそれを恐る恐る手に持ち、開ける。
よくガスが噴き出すというのはあるがどうやらそういった仕掛けはない様だ。
封筒の中には手紙が入っていた。
『拝啓。これを読むのは何度目かな?それとも初めて読むのかな?』
と、書かれていた。
そして私は理解する。
ここから先も選択を迫られるのだと。
そして誓った。
必ず私に選択を迫る者に会い、理由を問いただすと。
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