続 金魚は世界最古の観賞魚

世界三大〇〇

最恐モンスター①

「きゃー」

「右から来るなんて!」


 あゆみの身体は、いとも簡単に浮かび上がる。優姫は足をバタバタさせて叫ぶばかりで、逃げ出すことさえ出来ないでいた。美少女巨乳の2人は、身動きが取り辛いのだろう。どうしても胸が引っかかってしまい苦しそうだ。だから言わんこっちゃない。1番前なんかに行くからこうなるんだ。1列目の3人では、唯一経験のあるただの美少女の羽衣が頼みの綱だ。と思ったが、巨乳の2人に比べ隙間がある分、右に左にとモンスターに翻弄され、目を回している。声も出せない状態だった。これはまずい。不意に後ろからも声が上がった。


「マスター、助けて」

「戻りたいよー!」


 恐怖のあまり逃げ出そうとするのは美少女ロリの由依と奈江。助けを求めて両手を広げている。僕にしても、皆を気持ちの上では庇ってはいるが、今の状況だとなす術なく皆と一緒に宙を舞うことしか出来ない。助けたくても助けられないのだ。


「2人とも落ち着いて、下手に動くとかえって危ないから」


 ただのロリのあおいちゃんが励まし、由依と奈江は何とか正気を保っているが、時間の問題だろう。


 だが、そんな状況でこそ最強戦士というのは誕生する。まりえとゆとりだ。


「ゆとり、次は右!」

「了解、まりえ。そのまま1回転に備えるわよ!」


 そうやって2人で声を掛け合うことで、この絶体絶命の局面を乗り越えようとしている。


「さっ、さすがは美少女ロリ巨乳! 強い!」


 この世界のヒエラルキーの頂点に立つ2人に、僕は思わず感嘆の声を上げる。

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