第7話:売り上げ増加作戦(201010ー201103)

 そのためが売れ残りの宝石、真珠、貴金属は大きいだけで特徴がないものが多かった。実演販売では大きいサイズで割安の宝石、真珠、貴金属が売れる傾向があった。


 そこで、今後、効率的に宝石類をどう販売したら良いか、岸田商店の岸田絹子社長に面会約束をとり話を聞くことにした。絹子さんがラハール、随分、景気が良いそうねと言い大都市を回って稼いでると評判だよと言った。デパートの外商と大きなスーパーでの実演販売の状況を話すと笑いながら、若いのにしっかりしてきたねと喜んでくれた。もっと売りたいんだけれど、絹子さんの長年の経験で、その他、売上を上げる方法を教えて欲しいと言った。


 わかった、食事して、ゆっくり楽しんでから教えて上げると、いつもの様に、濃厚な逢瀬を楽しんで、シャワーを浴びて、落ち着いて、じゃー、教えて上げる。しっかりメモしておくんだよと言い、まず、宝石は売れる時期と売れない時期があるんだ、

その時期を言ってみなと、ラハールに質問した。


 ラハールが金がないときは買えないよねと言った。絹子が当たり前じゃないか、じゃー金のある時っていつと聞き返した。給料日の後、というと、あんた、まだ若ね、ボーナスの後とか、株、土地、家賃とか大金が入ったときだよ。デパートの外商は、上客の情報はきっちり持っていて、その時期を狙うんだよ。


 だから、彼らのうちで、売上の好い人に食いつくんだよ、そして買ってくれた客を話さず、売り続けるのさ。次に、もう一歩で売り逃がした上客の外商セールスと売るための綿密な作戦を立てるんだね。そういう使える外商セールスには交際費をかけても入り込んでいくんだよ。


 実演販売のコツは掴んだようだから問題なさそうだねと笑った。最後にデカい商談というのは、いくさと、同じなんだ、作戦第一で、それ次第で、勝ったり負けたりするのさ、つまり頭の勝負なんだよ、よく覚えておくんだよと大きな声で言った。


 言われたことを逐一、メモして姿を見て、あんたは本当に可愛いねと、うっとりした顔で言い、あんたとの縁も神様の思し召しかも知れないから私の上客にも紹介してやるとと言い、その代わりゴルフを練習して100切れるようにしな、そうすれば、ゴルフ接待の時に連れてって上客を紹介してやる。もちろんゴルフ代は、あんた持ちだよと言った。その言葉に、ラハールは、わかりましたゴルフを練習して早急に100きれるようになりますから、上客とのゴルフ接待に連れてって欲しいと懇願した。

 絹子は、OK、頑張りなと言いラハールにキスした。その後、絹子に、お礼を言って帰った。その後は、毎週のようにテレビのゴルフ教室で勉強して、本を読み、早朝の打ちっ放しへ出かけた。


 ラハールは、生まれつき、運動神経は良く、小さい頃から父の手伝いで重たい物を運んでいたので腕力には自信があり、絹子のすすめで彼女の入っているジムの会員になって時間が空くと欠かさず筋トレをして筋肉質の体型を保っていた。絹子は、そういうラハールの身体が大好きで、時間あると何か用事をつけては呼び出して、食事して、激しい逢瀬を楽しんでいた。


 その為、絹子は顔や肌の色つや体つきも良く色気があって、いわゆる良い女を維持していた。絹子に言われた様に商品を売ってくれた10人の外商セールスともう一歩で売り損ねた8人の外商セールスのリストを作り、次回の訪問時に、食事か、飲み会に誘って、上客の情報をできるだけ聞き出しメモする事にした。翌日、彼らに、電話して、来週の出張での食事会や飲み会の予定を入れていった。すると、来週から、朝から晩まで予定が全部詰まり出張も今までの1週間から2週間になってしまった。


 もちろん、多くの経費をかけてでも、大きな商売に結びつけようと決心した。

 その頃、こんなに時間と経費をかけて本当に売る上げ増加につながるのか、

ラハールは、迷った。その話を絹子は、怒って、私を誰だっと思ってんの、

若い頃は1人、年間数億円の利益を出したのよ。絹子は、なめてんなら、さっさとやめな、そんなケチな根性の奴に教えるほど暇じゃないよと怒られた。ラハールは、ごめん、弱気になって、あんたの言うこと聞いて、絶対成功させるから、見捨てないでとお願いした。すると、わかった、でも、これから、私があんたのご主人様だから

、絶対服従すんだよと、にらんだ、わかりましたと答えるしかないラハールだった。

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