２０１８年２月８日

Ｓ氏は、高尾山にいた。

６日に中東部で起きた地震の余震の鎮圧の為に。

祈りを終え、天を見上げた。

すると、遠方から、いくつもの光が筋になって現れ、被災地に向けきれいな放物線を描いた。

「来た！これが大師が言ってたメッセージに違いない」

台湾での地震は、１９９９年から中部、南部、そして今回の東部と続いている。

次に北部で起こるとすれば、被害は過去最大となるだろう。北部には首都台北がある。

Ｓ氏は、静かに目を閉じ、意識を被災地に向かった光に向けた。

体が何か温かいものに包まれ、涙が溢れてきた。

「間違いない。彼ひとから放たれた光たちだ」

更に意識を集中させ、光が来た方向に向けた。

日本、・・・Ｆ県Ｆ市の・・

交差点？

一瞬、天を仰いでいる彼ひとが見えた。

しかし、すぐ足速に横断歩道を渡る人混みに消えた。

準備をしなければ・・・。

Ｓ氏は、急いで山を降りた。

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