肉親だって裏切る
皆さんも何かあった時に、1度は自身の親から聞いたのではないでしょうか。
「なにがあっても、私は貴方の味方だよ。」
「親なんだから、何があっても貴方を守るから。」
私も言われたことがあります。
誰もが信じる言葉ですが、
今の私にはどう頑張っても信じられない言葉です。
性的虐待を受けたとき、私は泣き寝入りはしませんでした。
母親に相談したんです。
それも2回も。
1回目、当たり前ですが家族会議になりました。
父に引っ叩かれました。嘘を付くなと。
もちろん、嘘なんか付いていません。
父は、子供の頃からサッカーをやっていたせいなのか、
手より先に足が出る人でした。
そのせいで、部屋の端から端まで吹っ飛ぶなんてことはよくありました。
その時もやっぱり蹴られました。
蹴りがみぞおちに入り、とても苦しかった。
呼吸がうまく出来なくて、うまく立ち上がれなくて。
それでも早く立てとまた蹴られる。
だから苦しくても立ち上がらないと。
そればっかりでした。
たしかその時は父のもうやらないという言葉を信じて様子をみるということで
落ち着いた気がします。
問題は2回目でした。
2回目は中学に上がって冬のことでした。
学校も巻き込んで家族会議に持ち込みました。
家に帰って、父と母の言い争う声が聞こえてきました。
少し経って呼ばれたので部屋に行くと、
「お前はこの家庭を壊したいのか。」
そう言われました。
今思えば、そうだと言ってやればよかったと思います。
その時の私は否定しました。
ただ、普通の家庭に戻りたかった。
既に学校に言ってしまったので、父は私にこう言いました。
「お前が嘘を付いたことにしろ。」
訳もわからないまま、
私が嘘を付いたことにされてしまいました。
おかげで、担任には白い目で見られるようになり、
中学生活は荒れることになりました。
学年全体から白い目で見られ、
学年が上がりクラス替えをしてもクラスではただ1人のけ者にされ。
でも、1番ショックだったのは母の言葉でした。
休日に母と買い物に出た時でした。
「許すことにしたんだ。」
「...なんで?」
父と母の間では、父の浮気を1回は許すという約束があったらしく。
「お父さんにね、それって浮気じゃんって言ったの。そしたら、1回は1回だろって言うから。」
言葉が出ませんでした。
でも次は許さないから。っていう言葉も信用できなくなりました。
赤の他人との浮気もいいことではありませんが、
それと、実の娘に手を出したことを同じにされたんです。
おかしいと思いませんか。
少し考えればわかることなのに、母はわからなかったんです。
この日から、私は誰も信用しなくなりました。
もちろん父からの行為は収まることなくエスカレートしていき、
高校に上がるときには
「高校に上がるんだから入れる時の痛みくらい我慢しろ」
と、意味の分からないことをいわれ、
最後までされるようになってしまいました。
肉親でも、裏切るんです。
何があっても味方。
これは、
私がこの世で最も信じれない言葉になってしまいました。
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