4/18 少し古くなったけど 東大名誉教授の話

東大名誉教授上野千鶴子の入学式メッセージが物議をかもしている。


「がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています」

「がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったことを忘れないようにしてください」


https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html


リンク張っておきます。


冒頭でいまだ多い女性差別の話に触れると、後半ではかなり手厳しい現実を入学生に突き付けた。


まあ入学式でいう言葉かはともかく、

「がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったことを忘れないようにしてください」

この言葉は強烈だなあ。


要は今の日本がいかにありがたいかってことだよなあ。

でここからは俺の曲解が入ります。

多分これ多くは、東大に入るような人たちは親の惜しみない投資とか、周囲の先生たちの支援という環境があったから入れたんだよって事実をつきつけた言葉だと理解すると思うんだけど、俺は少し違うなあ。


 そもそも東大生はやっぱ努力してるから入れてると思うよ、ほんとう半端ねぇ。もちろん遺伝的なもともとの才能もあると思うけど、みんな長時間勉強するのが当たり前みたいな連中ばっかだもん。

 まあそもそも勉強することを苦にしてる連中は入れないから、そういう意味じゃ彼らは努力していないかもしれないけど。


 環境っていうのは、努力すれば報われるという社会システムが日本においては構築されているっていう構造のことだと思う。

 歴史的にも社会的にも努力しても意味のない時代、社会はたくさんある。

 いまだ持って、発展途上国では勉強することすら許されないところが多い。


 まあ勉強するっていうことは社会の拘束から放たれるということでもあるから、(相手が無知であればあるほど、相手を洗脳しやすいし、だましやすいと思うので)俺は意図的に先進国は発展途上国に教育の機会を与えず経済的に奴隷化させようとしてると思ってる。

 そういう意味で日本はすべての国民に教育の自由が与えられていることが本当にすごいことだし、努力すれば認められるのが当たり前だと思ってはいけないんだということだと上野千鶴子から受け取った。

 先人の努力、もっと言えば第2次世界大戦で日本がかみついたからであると思う。


 ではあるが一方で、勉強の努力が認められるのは学生までであって、それ以降の社会は努力が認められない、今までとは全く逆の社会に挑まなければならない。

 例えばすごく頭がいいことよりも、容姿の方が大事なんてことは多々ある。そこに努力は関係ない(まあ容姿を作るのも努力であるが)

 能力よりコネの方が大切なんてことばっかだし。

 実際の効果とか性能より、広告やブランドで売れる商品ばっかりだ。


 本当におもしろい作品と読まれる作品は別だ。っていうカクヨム論になってるな結局。



 まあでもこんなことは社会に入ってから気づくことであって、入学する人に言ったってわからないだろうし、意味がないだろう。

 後々になって、あぁそういえばあのおばさんがさんなこと言ってたなあ、程度のことであって、ことさら、入学式でどや顔で言うことでもないのである。

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