9/19 南雲発言を受けて、ハイロック考察。女性差別について考える回

南雲発言を受けての、ハイロック考察。

案の定長くなった。

前文は飛ばして本文から読み進めることをお勧めする。


ー――――前文(本文まで飛ばして良い)――――――――――――


南雲中将の意見を見てたら、男女差別問題について語りたくなってきた。


これって結果の平等か、機会の平等なのかって話になるのよね。


 俺はいま世間が男女差別に求めてるのは、過剰なまでの結果の平等なような気がしてならない。

 結果が男女ともに同じようになることを、企業にも政治にも社会全体にも求めていて、それを強行に進めているからいろんなところでひずみが生じている。

 南雲中将の言う通り、男女の体力差、運動能力の差があるのはこれは仕方ないことで、またそれがあるからこそ、女性は守らなければいけないという社会通念も生まれたし、逆に女性は男性の庇護のもとにならなければならないという長年の女性差別を生んだ土壌ともなった。


 もちろん個体差によって、女性の方が身体能力が優れた場合も多数存在している。

 例えば先日のテニスのセリーナの体格を見る限り、俺がケンカして勝てそうな気はしないし、現に俺は大学の柔道の授業で、オリンピック候補生の女子にフルボッコにされたことがある。

 まあとはいえ、一般的に言えば体力的に女性が男性に劣るということは認めなければ話が進められない。

 

 あくまで個人的な意見だが、現状は自然の流れに逆らう形で、無理やりに社会制度とか法律で、結果の男女平等を社会全体に作り出そうとしてるのではないかと思う。

 その点で南雲中将の意見と全く同意だと思ってる。


 以前も何かで述べたが、あと100年くらいで先進諸国はすべてアラブ系に呑み込まれるのではないかという危惧をしている。

 彼らは女性に対して、相変わらず支配的だし高圧的だ。

 はっきり言って、今の我々の社会通念で許されるものではないし、俺自身も不快に思う。

 ではあるが、彼らは強力である。

 強権を強いることで、家族を強めている。

 出生率を維持し、豊富な労働力を確保している。



 結果の男女平等を社会に敷いてきた結果、先進諸国に何が起きたか? 例外なく少子化と未婚化が進んでいるのである。結婚したとしても、アメリカにおいても日本においてもかつてない勢いで、離婚率が上昇し、シングルマザー化が進んでいる。

 そりゃあそうだ。女性が男性の庇護なしで生きていけるとなれば、女性側は男とともに暮らすメリットなどほとんどない、男どもは往々にして横暴で粗暴で無神経だ。

一生同じ男のところにいるなんてうんざりする。当然の感情だろう。

(もっとも今の考えは昨今、逆も言えるような気がするが)


 日本において1990年代までは女性のほぼ社会進出が進んでいなかった。それゆえに世の妻たちは男性についていくしかなかった。

 それゆえに離婚したくてもできないという自体だったろう。


 しかし現状男たちについてく必要はない、有史以来男たちが女を騙し、産むことを強いて、権利を奪ってきた。それゆえに人類は拡大を続けたのである。

 女性に涙を呑んでもらって、人類は拡大を続けたといっても言い過ぎではない。


 しかし、世界的に女性の社会進出が進み、そして多くの先進国の出生率が2.0を切った。出生率が2.0を切るということはその国が縮小を続けるということに他ならない。


 女性の社会進出が進めば出生率が下がる、出生率が下がれば、労働人口が減る。その結果労働力を移民に頼らざるを得なくなる、結果イギリスにどこの移民が増えたのか?

 ムスリムなのである。

 そして、イギリスの多くの教会がつぶされムスクに変わった。

 いまやロンドンの市長はムスリムなのだ。すでにイスラム教の逆襲は始まっているのである。

 同様の現象は間もなく日本でも始まる、そんなに遠い将来ではあるまい。


 女性の社会進出はされなければいけないことである。女性差別はあってはならない。だが、避けられない現象として出生率の低下が伴う。これは社会が証明している。

 結果として、先進国は女性は「産むべき」だとしている国に支配されるのではないだろうか。

 まさにジレンマ、「女性差別に伴うジレンマ」と言わざるを得ない。

 俺はこれは人類最大のジレンマだと思っている。


 あえて女性の社会進出を奪うことでしか、先進国の先細りを救う道はない。

 かといって、それはすべきでないし、あってはならないことだと俺を含めて皆が共通で認識している。

 このままでは女性を宗教で抑圧してる側が優位に立つのが明白である。


 どうしたらいいのか?


 今一度日本は家父長制に戻すべきなのか?

 沢田研二のカサブランカダンディーのようにすべきなのか?

 答えはYESではあるまい、そもそもそんなことを言い出す政治家がいたら速攻でつぶされる。

 つい先日も女性は必ず二人以上子供を産むべきだと主張した政治家がぼろくそにたたかれた。

 叩かれて当たり前であるが、俺は彼が主張したいことを理解している。

 LGBTで話題となったの杉田水脈も帰着するところは同じである。結局、旧来通りの結婚制度の維持を考えなければ日本が持たないという信念に基づく。


ちなみにこれは主張でも何でもなく、ただのおれの今後の世界の考察であってそこに政治的主張とかはないと断っておく。女性差別主義者でもレイシストでもない。


 

―――――――――ここから本題――――――――――――――――――


 さてこの前提の上で、この間の東京医科大学の問題は、それが男女間の機会の平等を奪う問題だから文句を言った。

 これがムリヤリに男女の差をなくすために、結果がどうであれ、機会が平等であるなら、それは男女差別にはなりえないと思う。

 ゆえに今回のケースは擁護のしようがない、明らかに機会の不平等である。


 いかに社会の要請として、男性医師が求められていたとはいえ、それを言い訳にして、大学側が不平等なテストを行うことが正当化されることはない。

 病院もビジネスなので、病院側が女性より男性を優先して採用するということは構わないと思う。それは男女という話ではなく、長時間働けて、ER勤務にも耐えられるというあくまで能力による採用判断だからだ。

 ただ、男だからその条件を満たすと考えるのはあまりに安直ではないかという気がするが。

 

 そもそも病院の医師が長時間勤務、で十分な休みが取れないという現状自体がおかしいのである。

 それを前提として男性医師が社会的に要請されてるのだというのは、そもそも筋がおかしくはないか?

 長時間勤務が前提になるほど医師不足ならば医師の門戸をもっと広げるべきであろう。現状は医師になるためにあまりに多くの時間と金がかかりすぎる。よほど生活に余裕がある家庭でなければ、そもそも医師が目指せないのはおかしい。


 国に求められてるのは、「医師なんて激務は男しかできないのだから、男を優遇すべきだ」ではなくて、一人の医師にかかる負担が少なくなるような社会設計であろう。

 志だけでは、医者には決してなれない。

 恵まれた環境をそもそも有してなけらばならないのだ。

 

 医師になる意思があって、一定の学力水準を満たした人間が医師を目指せるようになぜならないのか。あまりにも日本の税金は教育に金を使わな過ぎていると思う。


 ということだから、南雲さんの意見に俺は全く同調できないのだ。そもそも、前提がおかしい。医師は体力が必要な激務であるという前提がおかしいと思う。

 医師はかけがえの存在であってはならない、最も必要な職種だからこそ、いくらでもオルタネイティブがいなければならない。

 南雲中将は、あまりに医師を神格化しようとしている。


 むしろ医師の世界こそ、果敢に女性が進出して、もっと門戸をひろげなければいけない。現状はものすごい頭がいいかつ、金持ちだけがなれるというものである。そこにかつ、男でなければならないなんて、明治の選挙権かよ。

 これ以上、医師をなりにくい職業にしていいのか?


 ということで、男性医師の優遇というのは筋違いだと思う。

 そんな話は小さい話だ。


 医師になるためのプロセスを大きく変えろ

 医科大学は6年もいらない、4年でいい。2年あるなら、病院で実際に働いた方が有意義だ。とくに外科の医師の寿命はそこまで長くない、若い時間をもっと有効に生かせるべきではないか?

 学費ももっと安くしろ、なんなら無料でいい。無料であるべきだ。

 男女ともに、志があって最低限の能力を有してる奴はみんな医者になれるべきだ。


 かわりに、くそみたいな私立の大学に出してる補助金を全部カットしてしまえ。モラトリアムとして大学生活をエンジョイしたいだけのプチブル連中に税金払う必要なんてねぇ。国立の文系もいらないんじゃないか? 


 医師が必要ならばそこに集中的に税金を使うべきだ。

 偏差値40程度の大学にしか行けないのであれば、そもそも大学なんぞいかずに、高校から働いた方が100倍ましだ。


 とまあ、追求すると日本の教育システムそのものになりそうな気がしてきたので、これ以上話が広がらないうちに、この話はここでやめておきます。


 まとめ

「医師に男女平等を求めるのは無理というのは間違い、医師が激務とならないような社会システムの構築を目指すべき。すべては金の問題、税金の使いどころを今すぐ変えろ」

 

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