第5星

君に、好きだと言われた。


その、小さな体に持つ大きな勇気で、

私にそう、想いを告げた。

とても、苦しかった。

だって、君のことしか考えられなくなっているのに、私にはお付き合いをしている人がいるから。


君は続けてこう言った。

「今の人とは別れてしまえばいい。」


なんて奴だ、そう思った。

怒りの感情なんかじゃない、君のその度胸に度肝を抜かれた。


本気で私の事を好きでいてくれる人、それが間違いなく君である事に気付かされた。


彼女だった人は、私だけを見てくれる人ではなかった。

私は、5年という年月に怯えていたのだ、当たり前だったそれが、終わる事に。


君のその大きな勇気、それを知れてまた君の事が好きになった。

でもね、返事はすぐにできなかったの。


もっと、君を知りたい。

もっと、君の本質を知って、もっと深く愛したい。

もっと、たくさん君の好きを見つけたい。



私の想いは広がり続ける、宇宙のように。

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