のらりくらりと異世界生活
深園 彩月
プロローグ、的な。
私は睡眠が大好きだ。
起きるのは大体昼頃。朝に起きるのは滅多にない。
ご飯を食べたら取り敢えず横になる。
太らない体質だから心配ない。
夜になったらご飯を食べて、お風呂を済ませて髪が乾き次第すぐに寝る。
中学卒業してから2年。両親が他界してから5年。
私、綾瀬 実里は中学卒業してからずっとこのような引きこもりぐうたら生活を続けております。
ご飯は決まってコンビニ弁当。
風呂は絶対近所の銭湯。
家事なんてしたことない。
掃除は手付かず状態。
家政婦さんが全部やってくれるから楽し放題。
父親がとーってもデカい会社の社長だったおかげで莫大な遺産が娘の私に相続され、一生働かなくてもいいという美味しい展開になったのだ。
特別やりたいこともなく、高校進学したいとも思わなかったため引きこもりニートまっしぐら。
そしてぐうたら過ごしてるうちに睡眠が特技になり、趣味も睡眠となったのだ。
両親が遺してくれた遺産のおかげで惰眠を貪る贅沢な生活ができているのだ。とても感謝している。
けど。
そんな私にとっては幸せ一杯な生活が、ある日を境に終わりを告げた。
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