第4話〜 え!?まさかの城壁内に入れない?(後編)

 勇者アスカとユナは、ベテラン冒険者との勝負に勝利し、リグリスト王国の入場許可証を手に入れる方法を知るのだった...


 勇者アスカとユナは来た道をただひたすらに歩きました。だが、2人は、リグリスト王国へ向かう時は2日かかった道を、なんと2日も経たずにスタリ村に着きました。すると、ユナがスタリ村の村長のもとへ駆け出し、


「村長! なんで私達が、リグリスト王国に行く事を知っていたのに、入場許可証が必要だってことと、その許可証は、この村で入手できる事を教えてくれなかったの!」


と、怒鳴りました。ですが村長は、のほほんとした顔で、


「あれ? 言わんかったっけ?」


と、ユナを煽るように言い返しました。そして、


「まぁ、良いではないか、入手方法はな...」


と言い、入手方法を伝えました。それは、とある魔物の退治であった。2人は、その魔物退治に向かい、ユナは自身の魔法


「爆ぜよ煉獄 大気の中で 渦流爆炎イグリスファイヤ


を使い一撃で魔物を倒し、入場許可証を入手すると、ユナは帰ってくる時よりも早く、リグリスト王国に向かいました。その道中にて


「はっはっはー!」


と、あのベテラン冒険者の声が聞こえてきました。それに対し、ユナは


「先日はありがとうございました。では、」


と言い、そそくさとその場を去ろうとしました。すると、ベテラン冒険者は、


「あ、ちょい、」


と、驚いたように呆然と立ち尽くしていました。それを、振り返って見る事なく、ユナは歩き去り、勇者アスカは、一礼しベテラン冒険者の元を去りました。


 そうこうしているうちに城壁前に着き、ユナは入場許可証を見せて、リグリスト王国の中に入って行きました。それを勇者アスカは、追いかけるように入って行きました。


次回!! リグリスト王国の中は、別世界?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る