第175話 御きつね様? (27)

 それに豊穣の女神様を全部自分のモノにするのも良いかも知れない!?


 と、内心思ったよ!


 まあ、ほんの少しだけれども。(笑)


 と、冗談を述べるのはそろそろ辞めにしてちゃんとこに今置かれた俺達の状況をどう上手く収めるかを思案しないといけないね。


 だからちょっと今お姫様抱っこをしているフレイヤを降ろした。


 それも、そぉ~っと!


 丁寧に……細心の注意を払って……だって家のカミさんが怪我をしたらいけないから……。


 と、いってフレイヤこの人は自身で怪我を治す魔法を持っていたのを忘れていた。(笑)


 う~ん、でもさ、今から二人の喧嘩を止める訳だから。先ずはフレイヤの御機嫌を取っておかないと後で本当にうるさいからね!!


 だから俺は大変に優しい声で家のカミさんに。


「大丈夫か? フレイヤ? 怪我はないかい?」


 と、訊ねたよ。


 するとね家のカミさんは「えええ、わたくしは大丈夫ですよ! それよりもわたくしをいきなり降ろしてどうしたのですか?」と、訊ねてきた。


 それも大変に不思議そうに?


 だから俺は『ギクッ!』となるよね。


 あれ?


 もしかしたら?


 俺の邪な考えは既に家のカミさんにバレテいるのかも知れないと思ったよ!?

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